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自分が変わること

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『脱力のすすめ 「おまかせ」で生きる幸せ論』(イースト・プレス)です。その中から『「あら探し」か「称賛探し」か』という題でブログを書きました。

本書の中に「自分が変わること」という心に響く文章がありました。

私の話を聞きに来た方が、「講演を聞きにいらっしゃい」と、ほかの人にすすめる場合があります。それは、やめたほうがいい。自分が変わることです。
いままで不機嫌でイライラしていた人が、「最近、イライラしないし、怒鳴らないじゃない?」と妻や夫に言われるようになったら、その人が変わったということ。 その見本を見て、夫や子どもが「聞きに行こうかな」と思うのであって、ただ講演会をすすめても、意味がありません。
よく、「一年たっても家族が興味を示さないんですが、どうしましょう」と言う人がいますが、それは本人がまったく変わっていないからです。
伊東市での質疑応答会に夫と子ども(男の子四人)がいる主婦が参加しました。 自分が家を出てきたため、男五人で食事をつくったり、洗濯をしたりしなければなりません。 この主婦は以前からセミナー好きで、いろいろなところに行っていました。
参加するにあたって、家族全員から反対され、「また行くの」と言われながら出てきたそうです。 この女性が二カ月後も参加してくださり、次の話をしました。「いつもだと、『また行くの?』と言われるところ、今回は家族全員が口をそろえて 『また行ってきて』と言ってくれました。
『私がいない間にディズニーランドに行くとか、なにか楽しいことでもあるの?』と言うと、子どもたちが口をそろえてこう言い ました。『前回、伊東の質疑応答会に行ったお母さんは、とてもやさしい人になって帰ってきた。でも、やさしい のは二週間だけだった。だから、お願いだから、また行ってきて』と言われました」
これまでも、家族の理解が足りなかったわけではありません。 セミナーなどに参加し、いろんないい話を聞いてはきたけれど、本人が変わっていなかった。そのために、家族から白い眼で「また行くの」と否定的な態度や言葉が向けられていたわけです。 今回は、家族は変わっていないけれど、自分が変わった。すると、「また行ってきて」と言われるようになり、以前とはまったく違う状況が訪れたということです。

これは、商店や会社の後継者の問題でも言えることです。両親が楽しそうに仕事をしていたら、子供たちもその後を継ぎたいというかもしれません。しかし、両親が毎晩、仕事の愚痴や文句ばかりいい、しかも儲かっていなくて苦しい、となったら誰も継ぐ人はいません。

これは、結婚も同じことです。ケンカばかりしている両親を見ていた子供たちは結婚を肯定的に見ることはありません。結婚って苦しいとか、つまらないというメッセージを子供たちに与え続けているからです。

口でどんなに「この講演は素晴らしい」と言ったとしても、本人が一つも変わっていないなら、その講演に通い詰める意味はありません。その人の自己満足なのですから。

人にすすめるなら、そのことによって先ず自分が変わること。実践し、その結果こそがその証(あかし)となります。

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