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あなたにエネルギーを与えてくれる人

今日のおすすめの一冊は、本田健氏の『不安な時代をどう生きるか』(大和書房)です。その中から「人間関係が、あなたを幸せにも、不幸にもする」という題でブログを書きました。

本書の中に「あなたにエネルギーを与えてくれる人、 あなたからエネルギーを奪う人」という素敵な一節がありました。

ここで、改めてあなたが普段つき合っている人の名前を10名ほど書き出してください。 仕事関係やプライベートで一緒に時間を過ごすことが多い人たちです。 彼らは、自分の人生を心から楽しんでいるでしょうか。 それとも、退屈な毎日を送っていたり、悩みを抱えていたりしているでしょうか。
彼らの精神状態が、あなたの幸せに影響を与えるのです。人間関係を「エネルギーのやりとり」という新しい視点で見ていきましょう。 どんな人間関係にも、気づかないうちに、エネルギーの交換が発生しています。
たとえば、友人関係では比較的、相互にエネルギーが交流していると思います。でも、上司との関係ではどうでしょう? 上司から要求のエネルギーが来て、あなたはそれに応えようとしていませんか?
お客さんからのクレームを受けているときのエネルギーのやりとりを想像してみてください。厳しい攻撃的なエネルギーがやってきて、担当者に刺さっているのがイメージできるでしょうか?
次に、つき合い始めて2週間のカップルを想像してみましょう。二人の間には、ラブラブなエネルギーが行き交っているのではないでしょうか?ハートマークが、二人の頭上にいっぱい浮かんでいるのが見えるでしょう(笑)。

そうやって、二人以上の人間関係があれば、そこにはエネルギーが発生します。いわゆる空気のようなもので、目には見えませんが、誰にでも感じ取れるものです。社内での不倫がバレるのも、二人の醸し出す空気が、それっぽいからです(笑)。 話を戻して、あなたの人生に存在する人間関係を見ていきましょう。そこには、どんなエネルギーが流れているでしょうか? お互いに対する尊敬が流れているか、よそよそしい空気が流れているか、それはあなたにしかわからないかもしれません。

そうやって一人ひとりとの関係を見ていくと、良好な関係には、いい感じの空気が流れているのに対して、あまりいい関係でない場合には、冷たい空気が流れているのが感じられるでしょう。
誰かの顔をイメージするとき、その人から優しさ、信頼、愛情、友情といったものが流れてくるでしょうか。それとも、あなたのエネルギーが奪われるような感じがしますか? 世の中には、ゾンビのような人がいます。彼らは、出会う人からエネルギーを奪ったり、 吸い取ったりします。
いつもイライラしていたり、冷ややかだったり、殺伐としている人 たちです。こういう人は、銀行やホテルの受付、タクシーの車内などで、クレームをつけたり、すごく感じの悪い態度で人と接します。 あなたも、見かけたことがあるでしょう。ひょっとしたら、あなたの家族のひとりがそんな人かもしれません。その場合は、結構あなたも苦労してきたはずです。
彼らと一瞬でも人間的なコンタクトがあると、エネルギーを吸い取られた感覚が残ります。具体的には、「なんか感じ悪いなぁ」とか「失礼な人だ」「気持ちが悪い」「嫌だなぁ」 という感想が出てくるかもしれません。触れ合った手が、静電気でビリビリするようなものです。
私たちは、超能力者ではないものの、目の前の人が、「感じが良いか、悪いか」を計測するセンサーを持っています。その人物が自分にとって危険かどうかを見極めなければ、 自分の生存に関わるので、そのセンサーは本能的に備わっているものなのかもしれません。
「人あたりが良い」という言葉がありますが、その人がどれだけ人と和して関係を持てる かを表現した言葉です。 よく見てみると、職場でも、プライベートでも、近所のコンビニなんかでも、すべての人間関係で、このエネルギーのやりとりが起きています。それが楽しいものか、不快なも のかによって、その人間関係が良好かどうか、あなたは判断しているはずです。
人間関係で不安を感じるのは、そこに穏やかでないエネルギーがあるからです。 相手のことを考えるだけで、自分の何かを奪われるかもしれない、傷つけられるかもしれないと感じたら、そこに不安が発生するのです。 逆に、今あなたの周りにいる人たちがみんな愛情いっぱいで、素晴らしい人たちばかりだ としたら、どうでしょうか。多分、人間関係の関する不安は、だいぶ少なくなるはずです。

誰かと会っていると、自分のパワーを吸い取られるような感じがするときがあります。そういうときの相手はたいてい、人の批判や悪口や、愚痴や、泣き言、不平不満あるいは心配事ばかりを言っています。いわゆるネガティブな人です。

自分にパワーがあるときは、なんとか相手のマイナスの話を聞くこともできますが、疲れていたり、元気がないときは、自分も不機嫌になったり、イライラしたり、もっというなら鬱(うつ)状態になってしまったりします。

逆に、うれしいことや楽しいこと、面白いことばかりを話をして、笑いが絶えない人がいます。ポジティブな人です。すると聞いている自分も、元気になって、明るくなって、パワーも充実します。

エネルギーを奪う人ではなく、エネルギーを与えてくれる人を選ぶことはもちろんですが、逆に、自分もエネルギーを与えられる人を目指したいものです。

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