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天の岩戸開きとは

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『笑顔で光って輝いて』(実業之日本社)です。その中から「自分が実践する」という題でブログを書きました。
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ブログでは「天の岩戸」のことを少ししか書けなかったので、ここでは詳しく書いてみたいと思います。小林正観さんの「無敵の生きかた みんなが味方になる」(廣済堂出版)の中にこんな一文があります。

古事記の中にある「天岩戸(あまのいわと)開き」という話の中に、神様の性質が隠されています。 それは次のような話です。 「須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴な行動に怒り、天照大神(あまてらすおおみかみ)は天岩戸に閉じこもってしまいました。 すると、すべてが闇になり、さまざまな禍(わざわい)が生じます。
どうしたらいいものかと八百万(やおよろず)の神が相談し、さまざまな儀式を行いました。 そして、天細女命(あめのうずめのみこと)が天岩戸の前で桶を伏せて踏み鳴らし、踊ることになったのです。 この踊りを見た八百万の神々から、笑いの渦(うず)が巻き起こります。
楽しそうな笑い声を聞いた天照大神は、周りで何が起こっているのかと思い、天岩戸を少し開けて問いました。 そこへ、待ち構えていた天手力男神命(あめのたぢからおのみこと)が岩戸を開け、世の中に光が差し込むことになったのです」。
この物語では、天照大神は、「泣いてもわめいてもお願いしても、聞いてくれない」ということを教えています。 単なる神話だと思う方もいると思いますが、私にはそうとは思えないのです。 物語をとおし「神様を動かすには、お願いごとをしても駄目なんだ」ということを、私たちに教えて下さっているように思えました。
「自分の人生が思いどおりにいかず、辛いので何とかして下さい」と言っても、神様は聞いてくれません。 「面白がること」「楽しむこと」「幸せに過ごすこと」こそが、神様を動かすために有効な手段らしいのです。

日本のお祭りや神事の後には必ず「直会(なおらい)」があります。元々は神様と一緒に同じ食事を味わうという神事の一環で行われるものですが、現在では祭りの参加者が楽しむ宴会のように捉えられています。みんなが、「楽しそうにしていること」、「喜んでいること」が、神様が一番喜ぶことですから、現在の直会もそういう意味ではとても大事なことだと思います。

仕事であろうと、勉強であろうと、結婚であろうと、人生の目的は、それを楽しんでいるかどうかです。たとえ、どんなに会社を大きくしたとしても、出世したとしても、その仕事を楽しんでいなかったら、神様から「それは違うよ」と言われてしまうということです。

楽しいことばかりではなく、辛いこともあり、困難なこともあり、面倒なこともあるのが人生ですが、それらをすべて含めて、「楽しんでいるか」「面白がっているか」を神様は問うているのだと思います。

「実践」とはそういうことなのではないか、と思うのです。

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