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根を養う


今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな修養論5』(致知出版社)です。その中から「心の免疫力を高める」という題でブログを書きました。

本書の中から「根を養う」という心に響く言葉がありました。

たまたま点けたテレビに高橋尚子さんが出演していた。シドニーオリンピックのマラソン競技の金メダリストである。彼女は自分を支えてくれた三つの言葉について語っていた。
一、何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。
二、疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る――強い風が吹いた時に本当の強い草が分 かる。
三、丸い月夜も一夜だけ――いいことは長く続かない。常に満足することなく、次の一歩を踏み出すこと。
高校時代の陸上部顧問の先生から教わった言葉だという。 事あるごとにこの三つの言葉を噛み締めることで、高橋さんの人間としての根は養われたのだろう。 哲学者森信三師をして「日本の教育界の国宝」と言わしめた東井義雄氏もまた、子供たちに根を養うことの大事さを説き続けた人である。その言葉がある。
「根を養えば樹は自ら育つ」 「高く伸びようとするには、まずしっかり根を張らねばならない。 基礎となる努力をしないと、強い風や雪の重みに負けてたおれてしまう」 教育は子供たちの心の根を養うものでなくてはならないとは、東井氏の教育者人生を貫いた信条であった。
◆ほんものはつづく。つづけるとほんものになる(早朝マラソンを続けている女子生徒に贈った言葉。以下說明略)。
◆あすがある、あさってがあると考えている間はなんにもありはしない。かんじんの今、さえないんだから。
◆自分は自分の主人公。世界でただ一人の自分を創っていく責任者。
◆問題に追いかけられるのではなく、問題を追いかけていく。
小学校卒業時にこのような言葉を贈られた子は、その言葉を根っこにして自分の人生を養っていったに違いない。東井語録は表現は易しいが、心に深く迫ってくる。

会社経営においても、長い間には景気の好不調があります。景気が谷のときの過ごし方は、ジタバタとあがかずに、静かに自分の実力を磨き、基本的な力を付けることだといいます。そして、景気が上向いてきたら、いよいよ、今まで溜めていた実力を発揮するときです。

根を養うこと、本当に大事だと思います。

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