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未来原因説

今日のおすすめの一冊は、アンドウミフユ氏の『ノウイング 未来に導かれる生き方』(サンマーク出版)です。その中から「ノウイングとは」という題でブログを書きました。

本書の中に「未来原因説」という興味深い文章がありました。

これまで、未来の行くべき道や物事のあるべき姿が見える“ノウイング”という現象が起こりうること、そして、私たちのもとにはつねに、未来からの"お知らせ”が届いていることを述べてきました。
あらためて自分に照らし合わせて、思い当たることがないか、ぜひ振り返ってみてください。 なぜか夢中になって取り組んでしまうことはありませんか? なぜか気になる人、物、情報などはありませんか? 不思議なほどうまく進んでいくこと、ご縁がつながっていくことはありませんか?
あるライターの女性は、小学生の頃から中国の内陸部にあるような乾燥した街が頭に浮かんでいたそうです。コロナ禍で海外ドラマを見るようになって中国の時代劇にハマり、そのちょうど半年くらい前から書道を習い始めていたこともあって、ドラマのなかに出てくる文字に興味をもつようになります。
そして、読み書きができるようになりたいと、毎日ラジオの中国語講座を聴くようになったそうです。そのうち彼女には中国にまつわる何かが起こるのかもしれません。
「未来原因説」という考え方があります。ふつうは過去に原因があって、結果として未来が導き出されると考えます。そうではなく、しかるべき未来を手に入れるために過去がある、未来が原因で過去が結果だという説です。
たとえば、シングルマザーだったひとりの女性が、就職活動がうまくいかなかった経験を漫画にしてネットに投稿し、反響を得てエッセイ漫画家としてデビュー、一躍人気を博したとします。
ふつうはこうした流れを、「就職活動がうまくいかなかった」→「その経験を漫画にしてネットに投稿した」→「エッセイ漫画家になった」と考えます。これは、過去のある原因によって結果(未来)が生まれるという「過去原因説」による解釈です。
一方「未来原因説」で解釈すると、このようになります。彼女は「エッセイ漫画家 になるために」→「漫画をネットに投稿した。その漫画のネタを集めるために」→「就職活動がうまくいかなかった」。このようにとらえていくわけです。

「すべては今のためにあったこと」という伊勢の修養団、中山靖雄氏の著書があります。今、自分がこうしていられるのも、過去のあんなことやこんなことがあったから。病気になったから、困難に出会ったから、嫌なことがあったから、だから、今の私が存在する、ということです。

今起きている色々な出来事や、苦労、困難も、未来の自分の自分からみたら、すべてが大事なことであり、必然、必要なこと。ジグソーパズルのように、たった一つのピースが欠けても、パズルは完成しないように、どんな小さな出来事も人生にとっては必要なことであり、重要度の大小はないということです。

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