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夢中になれること

今日のおすすめの一冊は、『ミライの武器』(サンクチュアリ出版)です。その中から「そして、次の10年はもっと激しく進歩する」という題でブログを書きました。

本書のまえがきにこんな素敵な文章がありました。

私は発明家のオリィ、ロボット開発者の吉藤オリィです。きみには「夢中になれること」があるだろうか?私は「やらなきゃいけないこと」があまりできない。「常識と言われるもの」「当たり前のこと」もあまりわからない。でも「夢中になれること」だけはずっとある。
そのおかげで、いまでは寝る間も惜しんで、研究や発明にずっと夢中になっていることができる。時間を忘れて、夢中になりながら、生きていく。それは私にとっては自然なことだが、簡単なことではないと理解している。きっときみは、「夢中になれること」と「我慢してやるべきこと」の間で悩んでいることだろう。
そして大人になれば、生きていくために「夢中になれること」を手放してしまう人が多いことも、知っているはずだ。でも、これだけはいえる。これからの時代は、たとえ「人と同じこと」「我慢してやるべきこと」だけを上手にこなせても、生きていくのは難しくなる。
なぜならテクノロジーによって、世の中に存在していた「我慢してやるべきこと」はさまざまな形で解決されていくからだ。その一方で、「夢中になれること」がきみを救う。世界はまだなにも、完成していない。きみが「夢中になって取り組むこと」は、この世界でまだ見つかってない無数の価値や課題を見つけることになる。
それも他人から出されるものではなく、自分の直感に従って、自分のセンスで新しい価値と楽しさをどんどん見つけ、夢中になって、人生に挑むことができる。この本は「夢中は身を助く」という私の信念に基づき、これから時代をつくっていくきみたちが大人になる前に知っておいてほしいことや、私の一風変わった経験、夢中でやってきた研究から学んだことを、できるかぎりわかりやすく伝えたいという思いでまとめたものだ。
いま熱中していることがあるきみにとってはためになる話を、いま熱中しているものがないきみにとっては、なにかに熱中してみたいと思ってもらえるような話をしたいと思う。私たちはいま、急激に変わる歴史の真っ只中にいる。
1年前の「当たり前」と1年後の「当たり前」は大きく違い、もはや正義やモラルすらも変化している。生き方に“正解”などなく、自分の生き方は自分で決め、選択していく時代だ。まわりのみんなとは少し違って、不安になったとしても、自分の頭で考えて、手を動かし、「誰かによろこばれる、次の時代をつくる人」をめざしてほしい。

すさまじいまでのテクノロジーの急速な変化によって、今までの価値観がガラっと変わり、今まで長く続いていた業界や会社がそっくり無くなってしまう時代となりました。常識が常識でなくなったということです。

吉藤オリィ氏の開発したロボットのオリヒメとALS患者(手足や喉、舌の筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気)との交流や開発の話は感動的です。そして現在、オリィ研究所に多くの若者が入社志願してるということに、「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」「若者が未来を切り拓くのだ」と一筋の光を見たような気がしました。

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