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不機嫌な顔

今日のおすすめの一冊は、和田秀樹氏の『感情的にならない気持ちの整理術』(ディスカヴァー)です。その中から「感情を表現するほうが好かれる」という題でブログを書きました。

本書の中に「不機嫌な顔」という興味深い文章がありました。

感情をコントロールできず、いつも不機嫌な人は、気むずかしくてムッとした表情をしています。 そんな表情の人に、周囲の人が近づきたいと思うはずがありません。たとえどんなに立派な肩書きや実績があっても、付き合いにくい人、人間的に幼稚な人というレッテルを貼られてしまうのがオチです。
敬遠されるだけでなく、ただ不機嫌そうな顔をしているだけで、その人の能力や技能まで 過小評価されてしまいがちです。 不機嫌な表情をしていると、感情的な反発を受けて、無能な人とみなされてしまう。その結果、仲間にも恵まれず、チャンスを与えられることもなく、よい結果を出すこともできず、 さらに評価を下げる......という負のスパイラルから抜け出せなくなります。
不機嫌が顔に出やすい人の多くは、不機嫌が顔に出ていることを自覚していません。自分の感情を理解していないから、すぐに顔に出てしまうわけです。 当然、なぜ周囲の人から敬遠されているのかもわからず、すべてのことがつまらなくなる 一方です。 不機嫌が顔に出てしまいやすい人は、自分の感情に気づくことが先決です。
「あの人の自慢話を聞いて嫉妬してしまったんだな」 「難しい仕事のことで不安に感じていたんだな」 このように自分の感情を理解することは、感情をコントロールする第一歩となります。 人は自分の感情を自分が一番わかっているつもりですが、実はわかっていない場合が多いのです。とくに職場などで感情を押し殺す機会の多い人には、その傾向が顕著です。
まずは、自分の感情を確認する習慣をつけてみましょう。1日の中で、ふと気づいたときに「今の自分はどんな感情を持っているのか?」を考えるだけでOKです。夜、自室などで1日の感情の流れをゆっくり振り返ってみるのもよいでしょう。 感情を確認することで、どんなときに不機嫌になりやすいかという傾向もわかってきます。 そうすれば、意味なく不機嫌になることもなくなります。 不機嫌な顔をしていると 過小評価されてしまいます。

不機嫌な人が多い職場は、雰囲気が悪くて、できれば出勤したくない暗い職場です。そして、不機嫌は伝染するので、自分まで不機嫌になってしまいます。反対に機嫌のいい人が多い職場は、明るくて自分まで機嫌良くなり、仕事も楽しくなります。

不機嫌な顔をしている人は、自分が不機嫌なのは、まわりのせいだ、と思っている人が大半です。しかし、そうではなく、自分で自分の感情のコントロールができていないから不機嫌なだけなのです。

いつも機嫌のいい人(機嫌のいい顔)でいるために、感情のコントロールができる人でありたいと思います。

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