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ストレスと笑顔

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『嬉しく楽しく、幸せになってしまう世界へ、ようこそ』(廣済堂出版)です。その中から「自分の幼児性を削って大人になる」という題でブログを書きました。

本書の中に「ストレスと笑顔」という興味深い話がありました。

毛細血管は大別すると、脳と内臓と筋肉の三つに血液を送っています。たとえば、スポーツチームのコーチや監督が、選手を集めて「コラーッ! 何やってんだーっ!」と怒鳴ったとします。すると怒鳴られた選手たちは、筋肉の毛細血管が収縮して、筋肉が動かなくなってしまいます。
百四十キロの速球を投げていたピッチャーは球速が落ちてしまったり、バッターは バットのスイングスピードが遅くなって、打てる球も打てなくなってしまったり... ということになります。 プロ野球選手は、監督はあまり怒鳴りませんし、また気持ちを切り替えられる精神的に強い人が生き残っているのでそれほど影響はないようですが、高校野球は、監督のひと言によって精神的に左右されます。
ですから、強いチームの監督は、みんな笑顔です。 「リラックスして明るくやろう。野球は楽しむものだ」と言っているチームが、ずっと優勝しています。 ピッチャーは監督に「馬鹿ヤロー! 何やってんだーっ」と怒鳴られてから投げると、百二十キロ出ていた速球が百キロに落ちてしまうのですが、「楽しんでやって」 と言われると、百四十キロくらいに伸びるということもあります。
また、ほかの選手も超スーパープレイをしてしまうなど、ふだん以上の信じられないことまでやってのけてしまいます。 このように、楽しい雰囲気でいると、筋肉がよく働くということが、精神世界と体の関係の最先端の研究分野でわかってきました。 もし読者の中にスポーツのコーチや監督、学校の先生など、指導する立場の方がいらっしゃったら、絶対に怒鳴ったり、怒ったりしないようにしてみてください。
怒鳴って、怒って、厳しい言葉を言ったとたんに、生徒たちはストレスを感じて萎縮してしまいます。筋肉に血液を送っている毛細血管が萎縮して収縮した結果、新鮮な血液が筋肉まで届かなくなり、筋肉が働かなくなってしまうのです。
ですから損得勘定として、どんな状況でも決して怒鳴らないことをお勧めします。子どもを天才のように育てたいと思ったら、絶対に怒鳴らないことです。 怒鳴った瞬間に、子どもの脳に血液が行かなくなり、臓器にも血液が行かず、子ど もの能力はどんどん下がります。
子どもの顔を見るたびに怒鳴ってあら探しをしていたら、その子どもは、三カ月後には病気になるか、うつになるか、スポーツ能力が著しく下がるか、いずれかでしょう。三つとも出てしまうことも考えられます。
子どもばかりではありません。 夜遅くに帰ってきた夫に向かって、毎日あら探しをしたり、あげ足を取って文句や不満を言ったりしていると、夫はやがてうつになるか、病気になるか、あるいは筋肉が働かなくなるか......。そんな恐ろしいことになってしまうかもしれません。 講演会などへ行く場合も、脳と内臓、筋肉に血液が行かなくなるような話なら行かないほうがよいでしょう。
全身に血液が行き渡るような、毛細血管が開くような楽しく笑顔になる話を聞きに行くことをお勧めします。

笑いながら走ると速く走れる」という話があります。笑ってリラックスすると歩幅が広くなり、結果的にスピードがあがるというものです。リラックスすれば血行もよくなり、筋肉がゆるむということなのですね。

まさに、怒る監督やコーチの真逆の方法です。これは、スポーツの世界だけではなく、仕事でも、家庭でもみな同じだと思います。どんなときも、スマイルでいきたいものです。

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