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時代の精神に身をまかせる

今日のおすすめの一冊は、渡部昇一氏の『渡部昇一 一日一言』(致知出版社)です。その中から「目に見えないところで誠を尽くす」という題でブログを書きました。

本書の中に「時代の精神に身をまかせる」という素敵な文章がありました。

偉大な人びとはいつも、自分が生きる時代の精神に子供のように身をまかせてきた」とエマソンはいっている。偉大な人は、自らの置かれた境遇にはいっさい文句をいわず、その中で最善の努力をする。これは古今東西、昔も今も変わらない成功者の条 件といっていいだろう。
「精魂こめて自分の仕事に励み、最善を尽くし終えたときに、人間は安堵を感じ、明るい気分にもなる」(エマソン)  事業でも学問でもいいのだが、何かをはじめたのなら、そこに一念を込めて一所懸 命に取り組まなくてはいけない。そうやって何もかもやりつくすと、心が落ち着いて、明るくさわやかな気分が生まれてくるよう になる。 そうした陽気な気分が、その人を成功へ と導いていくということもよく耳にする話である。

断固として「変化を拒否する」とか、「現状を維持し、守る」という立場の人は、「時代の精神を受け入れず、硬直」します。子供のような柔軟さとしなやかさは、レジリエンスと同義語です。レジリエンスとは、折れない心であり、しなやかで、ストレスを跳ね返す力。

硬直すると、ある限界点以上の負荷がかかると、ポキンと折れてしまいます。だから、竹のようなしなやかさが必要なのです。そして、「変化に対して身をまかせる」「変化の流れに身をゆだねる」ことが大事になってきます。

子供は「今泣いたカラスがもう笑う」というように、こだわりがありません。つまり、執着があると「時代の精神に身をまかせる」ことはできません。禅のいう「放下著(ほうげしゃく)」です。執着を捨てよ、すべてのこだわりを放下(捨て去れ)せよ、ということです。


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