誕生日祝い
今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『宇宙を解説 百言葉』(イースト・プレス)です。その中から「嫌いではなく、好きという言葉を」という題でブログを書きました。
本書の中に「誕生日」についてとても素敵な一文がありましたのでシェアします。
「誕生日おめでとう」と言われて、「別におめでたくもない」とか「またひとつ年をとっただけでうれしくない」とか、そのように思う方もいるかもしれません。 でも、誕生祝いの本当の意味を知ったら、感じ方が変わってくるのではないでしょうか。
誕生祝いのほんとうの意味とは、「あなたがこの世に生まれてくれて、ありがとう」ということです。 「あなたがいてくれたおかげで、どれほど幸せで、楽しく、豊かな時間を過ごすことができたかわからない。この時代に共に生きていてくれて、ありがとう」ということです。
つまり、誕生祝いは“感謝祭”。 それを知ったら、いくら照れがあったとしても「別にうれしくない」とか「誕生日なんて祝ってもらわなくてもいい」などとは思わなくなるでしょう。 「あなたがこの世に生まれてくれて、ありがとう」と言われて、うれしくない人などいないでしょうから。
誕生日にはもうひとつの側面があって、それは母親が命をかけて産んでくれたこと、そのことに対して感謝をする日でもあります。 誕生日は年に一度ですが、「生まれてくれて、ありがとう」と365日毎日言われたら、どんなに幸せでしょう。 「誕生祝」の何気ないひと言は、生き方について考えさせてくれる深い言葉なのかもしれません。
人として、最も悲しいことは、自分の存在を無視されたときであり、存在を認めてくれなかったときです。 「おまえなんかいらないよ」「死んじまえ」「出ていけ」「二度と会いたくない」等々の存在を無視する言葉や、「目を合わせない」「挨拶しない」とか、「なぐる」「叩く」等の動作や行為です。
反対に、自分の存在を認められた時ほどうれしいことはありません。 その究極の言葉が、「 あなたがこの世に生まれてくれて、ありがとう」です。 「またひとつ年をとっただけでうれしくともなんともない」などと年配の人がシニカルに言うことがあります。 皮肉っぽく、あざ笑うような態度をシニカルといいますが、これは不機嫌と同義語。 不機嫌は伝染(でんせん)します。
だれかに何かをもらったら、どんなものでも「ありがとう」とニコニコして受け取るのが真に成熟した大人です。 「不機嫌は最大の罪」という言葉がありますが、逆に、機嫌のいい人は、まわりを幸せにします。 誕生祝をしてもらったら、上機嫌で「ありがとう」とその感謝の気持ちを受け取る人は素敵です。 「いくつになっても誕生祝いはうれしい」という人には限りない魅力があります。
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