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まず長所を見つけ、それを伸ばすこと

今日のおすすめの一冊は、今井孝氏の『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』(幻冬舎)です。その中から「お金の生み出し方」という題でブログを書きました。

本書の中に「自分を認められることが人生のゴール」という心に響く言葉がありました。

人が特に大きな満足感を得られるのは、自分を認められた時です。 「自分はこれで良いんだ」と思えた時の気持ちは何物にも代えられません。 多くの人は、「今の自分ではいけない」と思っています。そして自分にダメ出しをしてしまっているのです。

そのダメ出しをやめ、「自分はこれで良い」と思えると、劣等感、罪悪感、被害者意識、無価値感が癒されます。体に入っていた力がふっと抜けて、逆にエネルギーが湧いてきます。 どんな達成感よりも、自分を認められた時の気持ちのほうが深く大きい満足感が得られます。 

コンサルタントという職業の場合、良いコンサルタントほどクライアントの良いところを見つけます。足りないから教えるというスタンスではなく、良いところを見つけて、その強みを活かしてもらうというスタンスなのです。 

例えば、まちづくりのためにコンサルタントが雇われた場合、まずやることは何だと思いますか? それは、そこに住む人に自分のいる場所の良さを再認識してもらうことです。 どんな名所があり、そこにどんな意味があり、どんな価値があるかということを住人たちに知ってもらうところからスタートするのです。 

なぜかというと、そこに住む人が自分の住むところに誇りを持っていなければ、いくら外から来た人があれこれ言っても、まちづくりはうまくいかないからです。「ここには何もない」「来てもしかたがない」と住んでいる人が思っていれば、何かをやろうとしても誰も動いてくれません。

まちづくりというのは、地域住民のみんなの自信や誇りがあって初めてできることなのです。 しかもどうでしょう、自分の住む場所に誇りを持てたら、こんなに素晴らしいことはありません。何も新しいことを提供しなくても、それだけで毎日が豊かになるのではないでしょうか。 

他にも、モテない、キレイじゃない、ITが分からない、片づけができない、文章が苦手、運動音痴だ、絵心がない、スピーチが下手だ、自信がない、などの自己否定の気持ちを人は多く持っていますが、「そんな自分でも良い。ここからスタートだ」 と思えた時に癒されてエネルギーが湧いてくるのです。

自分を認められる、自分を好きになるということは、すべての人間の人生のゴール です。 しかし、多くの人はそれに気づかずに、誰かに認められようとして苦しんでしまうのです。 努力をして何かを達成しよう、何かを得ようとします。 また、何者かになろうとします。 そして、挫折して苦しむのです。 その負のループから抜け出してもらい、今の自分を認められるように手助けすることには計り知れない大きな価値があります。

まさに、舩井幸雄氏のいう「長所伸展法」です。短所をいくら直しても長所は増えません。しかし、長所を伸ばせば、短所はだんだんと目立たなくなります。これこそ、舩井式コンサルの極意です。

人を指導したり、教えたり、コンサルするときは、必ず長所を探し、そこを伸ばすことです。そこに「お金の生み出し方」の神髄があると思います。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす


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