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フード&アグリテックも5Gで加速度的に進化する

今日のおすすめの一冊は、佐藤光泰&石井祐基氏の『2030年のフード&アグリテック』(同文館出版)です。ブログも同名の「2030年のフード&アグリテック」と題して書きました。

本書には、代替タンパクについてこう書いてあります。

代替タンパクの2019年の国内市場規模(代替タンパク製品の製造事業者の出荷高ベース)を1054億円と推計したが、それに続く市場規模は2020年を1384億円(前年比31%増)、2021年を1897億円(前年比37%)とし、2025年を3938億円、2030年を7070億円とそれぞれ予測した。
代替タンパクの市場区分(製品カテゴリー)は、「植物肉」、「培養肉」、「植物性ミルク・乳製品」、「植物卵(卵液)」、「植物性・培養シーフード」、「昆虫タンパク(昆虫食)」、「その他食用タンパク(藻類など)」、「代替飼料(代替魚粉など)」の8つである。
代替タンパクの市場が世界で注目されている背景の1つには、今後世界の人口増加に伴うタンパク需要が供給を上回る「タンパク質クライシス」への懸念がある。それを払拭する新たな生産プロセスによるタンパク源の製品化に世界が関心を向けている。
2030年までの代替タンパク市場を牽引するのは「植物肉」と「植物性ミルク・乳製品」である。両者を併せた市場は2025年に3160億円(全体構成比80.2%)、2030年には5450億円(同77%)に達するものと推計している。
フード&アグリテックが加速度的に進化する契機は、「デジタル技術」の開発促進だという。では、その「デジタル技術」の開発スピードが加速するきっかけは何かというと、それが日本でも2020年からサービスが開始される「5G」だという。4Gと比べて速度は20倍、遅延は10分の1、同時接続数は10倍といわれる。
これによって膨大なビッグデータの収集とリアルタイム解析の精度が格段に上がる他、今後の機械学習の中心を成すディープラーンニング(深層学習)の学習量もこれまでと比類のない規模になる。結果、AI、ビッグデータといったデジタル技術の本格的な活用が進み、実質的にクラウドと実社会との垣根がなくなる。
つまり、現在のようにクラウドにあるデータをインターネット経由でアクセスして収集・分析するのではなく、センサ経由でクラウドに蓄積されるビッグデータAIが自動解析し、その結果が(人がアクセスしなくても)リアルタイムでフィードバックされるようになる。

これから、5Gで多くのものが変わっていくということ。たとえば、4Gでは自動運転において、0.1秒の遅延が生じるため、時速60キロで走ると、1.7mも進んでしまうそうです。しかし、5Gでは遅延がほとんどないため、この誤差を1cm以下に抑えることができるといいます。これによって、自動運転や、ドローンの技術が飛躍的に進むということです。

色々なロボットもこれからは精度があがり、実用化に弾みがつくのだと思います。凄い時代がすぐそこまできています。

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