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何ともなくても「笑う」こと

今日のおすすめの一冊は、A・マクギニス氏の『今できることから始めよ!』(稲盛和夫監訳/三笠書房)です。その中から「笑いと祝い事の重要性」という題でブログを書きました。

中村天風師は「笑いの効用」についてこう語っています。

悲しいことやらつらいことがあったら、いつにも増して、笑ってごらん。悲しいこと、つらいことのほうから逃げていくから。多く言うまでもなく、笑えば心持は、何となくのびのびと朗(ほが)らかになります。すなわち鬱(うつ)な気が開けるんです。試しに、おかしくもなんともないときに、「アハハ」って笑ってみてごらん。笑うにつれ腹が立ってくるとか、悲しくなってくるとか、つらくなってくるってことは、絶対にないんです。
この笑いの効用を応用すれば、すこぶるいい結果を人生に招くことができるんですよ。このことに気づいている人が少ないようですなあ。考えてみればすぐおわかりになられることなのですが、そもそもこの笑いというものは、生きとし生けるすべての生物のなかで、我々人間にだけ与えられている特殊の作用なんですぜ。
他の生物の世界には、人間のように笑うという表情をもって、心の喜びを表現する特別の作用は断然ありません。こうした事実を厳粛に考えますと、笑いというものは人間にのみ与えられた特権だってことがわかるでしょう。ですから、これを本当に応用せず、また使わない人生を生きるというのは、あまりにも馬鹿げた話だと思いやしませんか?(ほんとうの心の力/PHP研究所

「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」という、アメリカの心理学者ジェームズとデンマークの心理学者ランゲによる理論があります。これは、笑いも同じで「おもしろいから笑うのではなく、笑うから面白いのだ」と言い換えることもできます。挨拶して欲しければ、自分から挨拶しなければいけないですし、感謝して欲しければ、自分が先に感謝しなければいけない、とも言えます。

何ともなくても笑う、意味もなく笑うというのは「笑い」のいい訓練になると思います。なんでも、アウトプットが先ですね。

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