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相手に耳を傾けること

今日のおすすめの一冊は、レス・ギブリン氏の『人望が集まる人の考え方』(ディスカヴァー)です。その中から「自分を高く評価してもらえる確実な方法」という題でブログを書きました。

本書の中に「相手に耳を傾けること」という心に響く一節がありました。

《相手に耳を傾けることで自己中心的な性格を克服できる》
相手の話にじっくり耳を傾ける習慣を身につけると、自己中心的な性格を克服することがで きる。自己中心的な性格は人間関係では大きなハンディキャップになるが、相手に意識を向けると自分のことをしばらく忘れることができる。
自己中心的な性格では円満な人間関係を築くことはできない。2人の人間が衝突する主な原因は、どちらかが相手のことをなおざりにして自分のことばかり考えていることだ。 心理学者は、利己的な本能を捨てるのではなく、自分のことから意識をそらすことが重要だと説く。

そうすれば、利己的な本能をなくすことはできなくても、自己中心的な性格を克服することができるからだ。 自己中心的な性格を克服するための従来のアドバイスの大半は間違っている。

私たちは「自分本位であることは悪徳だから恥じるべきだ」と教わってきたが、すべての人が自分本位な傾向を持っているから、このアドバイスは理にかなっていない。 自己中心的な性格を克服する方法は、「自分本位であることが悪徳だ」と自分に言い聞かせることではなく、「相手の話にもっと耳を傾けるべきだ」と自分に言い聞かせることだ。
相手に最高の評価を与える方法のひとつは、相手の話に耳を傾けることである。辛抱強く聞 くことは、「あなたの話は聞く価値がある」という意志表示になるからだ。そうすることによって相手の自尊心を満たすことができる。
人はみな自分の発言は聞いてもらう価値があると思っている。 一方、相手の自尊心を最も傷つけることのひとつは、相手の発言を無視することだ。
《人間関係のトラブルの主な原因は、相手の話を聞こうとしないこと》

田中真澄氏の言葉に「傾聴の三動作」というものがあります。

《話し三分に 聞き七分 うなずき、あいづち、驚きの表情》

現代人は総じて我慢ができません。気に入らないとすぐにキレたり、怒鳴ったり、攻撃したりします。人の話を聞くことはある種の我慢がいります。どうしても、自分の話を先にしたくなるからです。

自分の得意な分野の話になればなるほど、年齢を重ねれば重ねるほど、この傾向は強くなります。もし、今日は、相手の話を七分は聞いているな、と思ったら実際には、半分くらいは自分が話していると言われます。

営業の上手な人は立て板に水のごとく、ペラペラと説明できる人ではありません。相手に気持ちよく話をさせるのが上手な人なのです。

「自己中心的な人」とは、人の話を聞かず、自分の話ばかりする人のことです。

今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす


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