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あらゆる偶然は、偶然ではない

今日のおすすめの一冊は、瀬戸内寂聴氏の『生きることば あなたへ』(光文社)です。その中から「すぐれた老人とつきあうこと」という題でブログを書きました。

本書の中に「あらゆる偶然は、偶然ではない」という心に響く文章がありました。

人との出逢い、一枚の絵、一個の茶碗、あらゆる出逢いの偶然は、人の一生の終わったところからふり返るとき、決して偶然でも卒爾(そつじ)でもないことに気づくだろう。


編み物のひとつの目を外しても、その編み物が編みあげられないように、ひとつの出逢いが、過去に未来に、強いつながりと因縁をひいていく。

人生とは、いくら丹念に青写真をひいても、その通りには建ち上がらない建物のようなものであり、描いてもみなかった場所に出ていってしまう旅のようである。


◆舩井幸雄氏は、目の前に起こるすべてのことは、「必然」であり「必要」であり「最善」であると言った。

ドミノ倒しのように、どんな小さなピース(牌)であろうと、それがなければドミノ倒しは途中で止まってしまう。人生も同じで、目の前に起こるどんな小さな現象も、それがなければ人生は変わってしまう。

つまり、大事な人との出会いも、ただすれ違っただけのような出会いも、同じ大きさのピースだということ。人との出会いには大小はない、ということだ。人との出会いも、どこかへ出かけることも、何かを買うことも、すべては「必然」「必要」「最善」だということ。

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