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煩を厭うは大病

今日のおすすめの一冊は、安岡正篤師の『心を養い、生を養う 安岡正篤 一日一言』(致知出版社)です。その中から「器量と応対辞令」という題でブログを書きました。

本書の中に「煩を厭うは大病」という心に響く文章がありました。

貝原益軒が「煩(はん)を厭(いと)うは是れ人の大病である」とその随筆集『慎思録(しんしろく)』に書いております。

わずらわしいことを避けて、なるべく簡単にしようとするのは人間の大病で あって、そのために人事に関する問題が駄目になり、事業が成功しません。

どんなにわずらわしい事が多くても、すべて自分のことは自分でやらなければなりません。いくらうるさい、わずらわしいことであっても、順序よくやりますと、意外に苦労が少なくて成功するものです。

◆森信三先生は、「煩」についてこう語っている。

人間はおっくうがる心を刻々に切り捨てねばならぬ。そして齢をとるほどそれが凄まじくならねばなるまい。

そして、森信三先生は世俗的な雑事、雑務の処理の切り抜け方は、「スグサマ着手」、「即刻、処理」以外にない、と語っている。

世の中の瑣事(さじ)の処理は、意外に面倒くさいことばかり。だからこそ、マメであることが必要だ。「返事をする」、「礼状を書く」、「頼まれごとの処理」…これらの処理が早ければ早いほど、信用され信頼される。

「煩を厭うは大病」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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