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ちょうどいい人


今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『お金と仕事の宇宙構造』(宝来社)です。その中から『「働く」の本当の意味』という題でブログを書きました。

本書の中に「ちょうどいい人」という心に響く文章がありました。

旅先で、20歳くらいのサラリーマンに会うことがあります。 「私は、会社を辞めたいと思っている。それで旅をしている。うちの会社はこうで、専務はこうで、社長はこうで、部長はこうで、嫌になっちゃう」と話す人が、結構います。 そういうとき、私は次のように話します。 
「ちょっと待ってください。あなたの言っているその上司や会社は確かにそうかもしれません。100%正しいことを誇張なく言っているのかもしれませんが、あなたはその会社で給料をもらって、それで食べているのですよね。その自分の生活を成り立たせてくれる会社、社長、上司に対して、そういう愚痴や悪口を平気で言えるあなたは、どうしようもない社長、専務、部長と同じような、どうしようもない社員なのではありませんか」 
これを聞くとショックみたいですね。でも、これを聞かされて、ハッと気が付く人がいます。 
私は、結婚して二十数年たちますが、妻の悪口を言ったことがありません。本人に向かっ て、「こうしてほしい」と言うことはありますが、別に喧嘩をしたり、強制をするわけではなく、話し合いをするだけです。 なぜかと言いますと、私が妻の悪口を言ってしまったら、私は皆さんにこのように言われてしまうからです。
そのどうしようもない奥さんに対して、ちょうどいい夫なんですよね」 
つまり、私が妻の悪口を言えば言うだけ、ちょうどいい夫であることを暴露しているようなものなのです。 逆に、私は妻の良いところをたくさん言うことができますが、「そうなんですか。 わあ、 素敵な奥さんですね。いい奥さんですね」と言われたときに、その言ってくれた方は心の中でこう思っていると思います。
「そのいい奥さんに対する小林正観さんは、とってもいい夫なんだろうな」 実際にいい夫かどうかは別ですが、人の悪口、会社の悪口を言っているというのは、実は全部自分を暴露していることにほかなりません。

小林正観さんは「ちょうどいい」について、こう語ります。

お釈迦様の言葉に、このようなものがあります。
すべてがあなたにちょうどいい。/今のあなたに今の夫がちょうどいい。/今のあなたに今の妻がちょうどいい。/今のあなたに今のこどもがちょうどいい。/今のあなたに今の親がちょうどいい。/今のあなたに今の兄弟がちょうどいい。/今のあなたに今の友人がちょうどいい。/今のあなたに今の仕事がちょうどいい。/死ぬ日もあなたにちょうどいい。/すべてがあなたにちょうどいい。

何もかも、すべてが、今の自分にちょうどいいんですね。文句を言ってはダメですね。

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