見出し画像

問題意識や関心のフックを研ぎ澄ませておく

今日のおすすめの一冊は、ジョン・C・マクスウェル氏の『すごい「考える力」』(知的生きかた文庫)です。

自己啓発本では、「自分の才能にめざめなさい」とか、「眠っている得意技を生かしなさい」とか、「出る杭をのばせ」とかいわれますが、そもそも、凡人にとっては、「才能も、得意技も、出る杭も、そんなのないから困ってるんだよ!」と大声で叫びたくなります。そんなすごい才能があったら、とっくに大成功してるさ!と毒づきたくもなります。

ジョン・C・マクスウェルさんは、もし創造性がないなら、創造性のある人を取材したり、そういう人の本を読んでそのエキスをファイルに書き写せばいい、といいます。それを何十年も続けていると、本を書こうとしたり、講演しようとするときに、そのファイルを見れば、すぐに引用できるからだといいます。

「ああ、これって今私がやっていることと同じだ!」とメチャクチャ共感しました。私の場合はファイルではなくて、SNSに書いてアウトプットしています。ですから、何かを書くときに必要な、大事なフレーズや言葉を思い出したいときには、検索をかければ一発で出てきますし、出典も明記できます。

これ、10年毎日続けてると、結構な量になるんですよね。最初、ブログを書き始めたころは、「こんな本の紹介をして何になるの?」とか「自分のオリジナルの文章じゃなくて、本の引用じゃね」とか散々言われました。

でも、本の引用も、続けてると、不思議なことに、ある日書いた文章と別の日に書いた文章が、つながることがあります。それは、あることについて、「たとえば、〇〇さんはこう言っていた」と全然違う文章や例え話を持ってくることができるようになったことです。

例え話といえば、セブン&アイホールディングスの鈴木敏文さんのこんな文章があります。『例え話ができるのは、相手に伝えたいテーマが完全に「自分のもの」になっているからだろう。 そのため、有能な人ほど例え話がうまい。』と。そして、例え話の題材は探せば、いたるところにあるといいます。

『人の話を聞いたり、家でテレビを見たり、社内でラジオをつけっぱなしにしていたりするとき、頭の中のフック(カギ、釣り針)に無意識のうちに引っかかってくる。重要なのは、日ごろから問題意識や関心のフックを研ぎ澄ませておくことです。』(鈴木敏文の「話し下手でも成功できる」プレジデント社)より。

そう、「問題意識や関心のフックを研ぎ澄ませておく」ってホント大事だと思います。それがアウトプットにすごい影響ありますから。そして、それが結局、「凡を極めて、非凡に至る」ということにつながると思います。コツコツと凡を極めることなんですよね。

野球のイチロー選手のいう、《小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道》と同じです。

今日のブログ(3分動画も)はこちら☟
https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12603017392.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?