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上りのエスカレーターに乗る

今日のおすすめの一冊は、児玉隆洋氏の『未来のお金の稼ぎ方』(幻冬舎)です。その中から「紙幣の時代の終わり」という題でブログを書きました。

本書の中に「上りのエスカレーターに乗る」という興味深い文章がありました。

お金は人生を豊かにする道具です。収入を上げることは、この道具を増やせる最もシンプルで確実な方法です。「収入なんて、そんなに簡単に上がらない」とあきらめず、 ぜひ、この道をまず目指してほしいと思っています。 

収入を上げるために一番手っ取り早いのは、成長産業にいる、成長する企業に入るこ とです。収入を上げるためには会社の売り上げが上がらなくてはなりません。つまり、 企業が伸びる力はそのまま収入を上げる源となります。

 今までは、力があるのは中央集権型の企業でした。これまでは中央集権的な大企業に入っていれば、黙っていても上りのエスカレーターに乗ることができたため、就活でも転職でも大企業に人気が集中しました。

しかし、Web3の分散の時代に入り、個が力を持ち始めた今、従来の上りのエスカレーターの定義は崩れようとしています。世界が複雑化し、答えが見えにくくなっているためです。アップルやソニーが車の開発を行うなど、業界をまたぐ競争が始まり、中央集権型だったビジネスモデルは根底から変わろうとしています。

大企業でもリストラは多く、10年先どうなっているかは分かりません。アメリカでは優秀な学生が大企業には入らず、スタートアップに就職したり、起業したりするのも普通です。選択肢の幅が広がり、収入を上げる道を選ぶために、キャリアはより戦略的に考える必要が出てきているのです。

ただし、ポイントはそれほど難しくはありません。分散化とテクノロジーによって進化していく時代だからこそ、押さえるべきことは明確です。これからの時代の上りのエスカレーターの条件は2つ。

「個をエンパワーメント(カを与える)していること」「テクノロジー・データを活用していること」。ここが最初の分岐点であり、何より重要です。

個をエンパワーメントするとは、組織にいる一人一人が力をつけることを応援する社風だったり、一人一人に権限を与えていくという自律を促すマネジメントスタイルのことです。

また、勢いに乗る会社は、必ずしも最先端のテクノロジーを駆使しているところではなく、古くからある従来型の産業や会社においても、IT技術と融合することで、新しい産業に生まれ変わるチャンスは大いにあります。

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