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日誌2021/03/24 ウマ娘プレイ中

一日の結構な時間を「ウマ娘プリティーダービー」に割いてしまっている。


スマホゲームもここまで来たか、と思わせる程の作品だ。配信されるやいなやSNSで話題になったのは伊達ではない。

「美少女化された馬を3年間育成し、幾多のレースを通じて名馬に育て上げ、レース勝利後には彼女達のライブを楽しむ。」

言葉にしてしまうと酔っ払った深夜テンションで思いついたような内容だがサイゲームスの技術と経験そして愛が注ぎ込まれた結果、この胡乱なアイデアがスマホゲームの歴史上屈指の名作に結実しようとしている。

モデルとなった名馬達を最大限リスペクトして作り上げられた各ウマ娘たちのビジュアルとキャラクター。

ヌルヌルと違和感なく動き、ウマ娘達に命を吹きこむハイレベルな3Dモデル。

1ターンが結果を大きく左右するシビアで奥深い育成システム。

ウマ娘のカッコ良さ、凛々しさ、力強さが爆発し、思わず画面に向かって大声で応援してしまうレース。

レース勝利の喜びを更に高めてくれる迫力満点のライブ。

ウマ娘の魅力はなんですか?と聞けば幾らでも答えが返ってくるだろう。

自分は今までこのような「女の子を育成するゲーム」をプレイした経験がなかった。いくつか勧められたことはあるが食指が動くこともなかった。架空のキャラクターと一対一で相対し交流するというプロセスに魅力を感じなかったのだと思う。いわゆる美少女ゲーをプレイしたこともあるが、大抵は主人公が確固とした人格を有する作品だった。


そんな自分が、画面の中でレース終盤に追い上げるスペシャルウィークに「いけ!!!!ーーーー」と声を出してしまうようになったのだから、この作品は凄い。

ゲームとしては決して簡単ではない。既にAランク評価を連発し、毎回"うまぴょい"に成功している人もいるようだが自分はまだ6人ほどしか"うまぴょい"していない。

各ウマ娘の得意分野、出走するレースの特性や競争相手、これらを十分に考慮した上で限られたトレーニング期間を有効に活用しなければならない。短距離やマイルはともかく中、長距離レースになると要求ステータスはかなり高くなる。

獲得するスキルも重要だ。すべて獲得することはできないからどれが必要で何が不要か、どのタイミングで取得すべきかを慎重に見極めなければならない。
まだ始まったばかりということもありプレイヤーも育成法を試行錯誤しながら作り上げている状況である。毎日毎日ネット上では、ああでもないこうでもない、この娘はこう育てるべきいやいやこうだ、と喧喧諤諤。手探りで攻略法を探していくこの感覚、かなり楽しい。

更にトレーナー(プレイヤー)はウマ娘が走っている間何もできない。それまで積み重ねてきた鍛錬と担当するウマ娘の根性を信じて見ているしかない。だからこそ、最終局面では思わず「頑張れ」と口にだしてしまうのだ。

当然、レースに勝てないことも当たり前にある。芳しくない成績だった時、ウマ娘たちは皆悔しさを滲ませるのだが、その表情を見るたびにこっちまで苦しくなる。トレーニング方針を間違ったか、作戦を変えるべきだったか、自分の力不足のせいで彼女は勝てなかったのだと半ば本気で思うのだ。

だからこそ、レースに勝てた時は本当に嬉しい。初めてハルウララでURAファイナルズを勝ち抜いた時は「なぜ俺はウララを抱きしめて褒めてやれないのだ」と思いかけた(危険)


シンボリルドルフは7冠でなければならぬ、と意気込んでサポートカードを厳選し、一手一手を考え抜いて目標達成したのはつい昨日のことである。

更にはこのゲームを通してモデルになった名馬たちにも興味が湧いた。ネット時代の強みというべきか、既にyoutubeにはウマ娘のモデルとなった名馬たちの紹介動画や彼らが戦ったレースの解説動画が溢れている。プレイの合間にそれらの動画を見ることが多くなった。みんな強烈な個性を持った馬ばかりで見ていて飽きるということがない。

実は一時期競馬場の近くに住んでいたことがあるのだが、なぜ一回でも訪れなかったのか、と今更ながら後悔している。

競走馬の史実は楽しいことばかりではない。速く走るために何世代にもわたって“改良”されてきたサラブレッドはそれ故に怪我や独自の病気にもなりやすい。実に多くの馬たちがレース中の怪我や病気で走れなくなり、引退を余儀なくされている。アニメ2期第12話でメジロマックイーンに訪れた悲劇はそれが史実だと分かっていても辛いものがあった。更に「予後不良」という最悪の場合もある。ウマはその体の仕組み上、立っていなければ生きられないのだそうだ。立てなくなると内臓が圧迫されたり血が体を巡らないのだという。レース中に大怪我をして予後不良となり、そのまま安楽死処置が行われることもある。このようなリスクを背負わせてまで人間のエンタメに動物を参加させることが良いのかどうか、いずれ真剣に問われる日が来るかもしれない。ウマ娘はこう言ったことを知るキッカケに良い機会にもなった。

話題が変わるがゲームだけでなくアニメの出来も頗る良い。特に現在放送中の第二期ではトウカイテイオーとメジロマックイーンの二人にスポットが当たり、スポ根アニメとしてかなり面白い作品になっている。もうすぐ最終回だがトウカイテイオーはどんな走りを見せてくれるのだろうか。

とにかく興味が少しでもおありの人はスマホにダウンロードしてぜひプレイしてみて欲しい。ガチャに耐える自制心さえあればこれほど楽しいゲームも中々ないだろう。

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