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ドラゴンになったら

診断メーカーに名前を打ち込んでみた結果について考えてしまった。

 力と賢さ中程度、素早さが最高評価で危険度もマックスということは小〜中型で凶暴なドラゴンだろうか。

 レア度は中程度ということなので生息範囲は広め、個体数も少なくはないのだろう。

 属性は闇なので洞窟暮らしか夜行性。おそらく体表は黒を基調とした目立たない色。洞窟暮らしなら壁を、有翼種なら夜空を音もなく素早く飛び回り、常に獲物を探し回る。

 生活は群を作るのか、単独行動か。ここでは基本的に単独行動だと推測する。すばしっこくて凶暴となれば群を作るより一人で生き抜く動物が多いのではないか。

 鱗と爪が上質な素材であるという。おそらく軽さと丈夫さが絶妙なバランスをしているのだろう。ある程度防御力は欲しいが鈍重になるわけにはいかない、という軽装戦士やシーフの装備にはうってつけで値段も高くつくはずだ。討伐対象としてそれなりの需要があるに違いない。

 しかし凶暴さレベルが限界突破している、というのは注意が必要だ。縄張りに入ってきた敵に容赦はしない。多少力の差があっても、持ち前のスピードを生かしてヒットエンドラン。決着がつくまで退くということはない。なんとかその動きを封じない限り一方的に攻撃され続けるだろう。爪や牙に猛毒を持つ変異種であればさらに討伐難易度は上がる。

 一方で力も賢さも中位なので、一撃で相手を殺すほどのパワーやずる賢い戦い方はすまい。十分に経験豊富な冒険者であれば、スピードに惑わされることなく確実にチャンスを伺い、一撃で仕留める好機を待つ、というのがセオリーだろうか。

 モンスターとしての難易度は初心者では無理、中級者にも厳しいが、上級者になるには避けて通れない相手、くらいのレベルになる。さらなる大物を喰らうためにはこいつに勝てねば話にならんぐらいの相手。

 なかなかいい立ち位置にいる。これがゲームだったら、それなりのwikiページが自分の攻略に割かれるだろう。
 
 神話級とか竜王級とか言われるより、こっちの方が妄想も捗って楽しいものだ。

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