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溶ける靴

長年愛用していたコロンビアのトレッキングシューズ。
アフガニスタンの山地を、シリアの山地を、イラクの砂漠地帯を、ニュージーランドの大自然の中を歩いてきた靴。

コロナ禍で海外に行く機会がなくなり、日本での撮影でも使う機会が殆どなくなっていた。
久しぶりに山登りの撮影依頼があり、靴箱からコロンビアのトレッキングシューズを出してきた。

アウターソールの部分が溶けていた

フィット感が良いし、長年使い続けている靴。
山を登り始めてすぐ、ふにゃ!とした感触が。
あ、、踏んではいけない物を踏んでしまったか!と恐る恐る裏を見ると、アウターソールの中間部分にあるクッション目的と思われるピンクの部分が溶け出していた。

2年近く靴箱に放置して使ってあげなかったことがよくなかったのか。
愛着のある靴だし、ソールを全部取り替えてでも使いたかったが、結構重症に見えたので、諦めた。
15年以上使い続けて十分もとはとった靴。
靴を見ているだけで、今まで歩いてきた国々が思い出される。
物を捨てるのが嫌いな僕。
今まで長らくお世話になりました!と靴に手を合わせてさようならした。


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