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伐採した檜と竹炭の回収①

2022年2月18日
山梨県白州にある檜の植林地へ伐採した木の回収に行く。


【広葉樹の植樹林】


今回伺った檜の植林地のすぐ近くに、どんぐりバンク主催の植樹林がある。今年は私たちもお手伝いさせていただく予定なので、少しだけ様子を見に入ってみた。

広大な敷地に昨年・一昨年と植樹した様子だったが、いまひとつ元氣のない木々。助成金を受けるために立てた年間計画で植樹時期が4月になっていたらしい。植物の植替えは成長が止まっている寒い時期にやるのが鉄則なので、4月だと成長が始まってしまっている。そのせいで、うまく根づかなかった可能性が高い。
今年は3月に開催されるので、私たちが植樹させてもらうナラやクヌギ達は元氣に育つかしら。


【放置林の檜を有効に使わせていただく】


檜の植林地は、数代前の地主さんが後世のために植えたものであったが、引き継ぐ人が居なくなり、いまは放置林となっている。

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 私たちが使わせていただく檜は、3月初旬から始まる伊那の現場の水路づくりに使用するためのもので、昨年末に師匠が伐採してくださっていた。

木々と土地の神様へのお祈りをし、作業に取り掛かる。
木は移動しやすいように枝を伐る。バッテリー充電式の小型チェーンソーが大活躍!

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「ありがとう、チェーンソーくん♡ 君との時間はワクワクしたよ!」

【チェーンソーを扱う時の注意事項】


■材木の置いてある状況から切断した後の材の動きを想定して、刃を入れる方向(上から切るか下から切るか)を決定する。

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       材木の傾きによって刃が挟まり、刃が動かなくなる。

■ 枝を落とす際も、上記の理由から根に近いほうから刃を入れる。
■ 刃先で切断するのは危険!キックバックがおきて機械が跳ねる恐れがある。
■ 他者に機械を手渡すときは、必ずロックをかける。

雪が残り、陽が差さない林の中は薄暗くて寒かったが、身体を動かす熱量と檜の心地よい香りに癒されて、黙々と作業が進み、やがて身体も心もポカポカしてくる。やはり森や林の中は氣持ちがいい。

【できるだけ自然環境に氣を配る造作】


 運んだ木は一ヵ所にまとめておき、落とした枝はなるべく早く土に還るような造作を行う。自分たちが欲しい物だけ戴くのではなく、私たちが入らせていただいた後が土地の荒廃に繋がらないよう、土壌の状態に氣を配る。
そして木々と土地の神様に敬意を払うのは、私たちチーム全員が共通認識として持つ「地球や自然への感謝と再生の祈り」である。

 落とした枝は、土地の変換点(段差がある場所)を段切り(断面を垂直に切る)した場所に置き、シガラを組む(揺らして隙間を詰めながら浮いている枝を切り落として差し込んでいく)。

隙間をなるべく空けないで密着させることにより、菌糸が活動しやすくなり枝は土に還りやすくなる。ちょっとした心遣い。

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 作業後は、清々しい冬の晴天の中みんなでお弁当を広げる。
ひと汗かいた後の満足感と美味しいごはん、美しい自然に抱かれる歓びに包まれる。

氣持ちがよくて、しあわせ♡
これだから改善の仕事はやめられない♫

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午後の竹炭回収につづく……。

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