見出し画像

NEXT株式会社DAODAO

昨今web3.0やメタバースなどブロックチェーン技術を使ったワードがトレンドになっています。

個人的には2022年以降トレンドになるのはDAOだと思うので、自分が所属した10組織以上を分析しながらDAOの可能性にまとめてみました。

■DAOとは

一言でいうとオペレーションシンプルな無人自動組織
(一般的にはDecentralized Autonomous Organizationの略で分散型自律組織と説明されています)

DAOの特徴は様々ありますが、ここでは分かりやすく3項目にまとめました。

①公平である
・誰でも参加できる
・インセンティブが明瞭である

②透明である
・ブロックチェーン上にログが残り改ざんできない
・検証可能である

③自動である
・オペレーションシンプル
・スマートコントラクトで人が支配しない(中間がない)

今あるDAO

・BitCoin(自律分散型通過)

・DeFI系 (自律分散型無人銀行)

・NFT系(自律分散型無人登記所、デジタル鑑定発行所)
などなど

▼DAOについて網羅的に説明されています

■株式会社との違い

現状の法定組織は以下のような感じです。

https://tabiryman.com/decentralized-autonomous-organization/

▼現状存在する日本の法定組織

https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/chiisana_kyoten/rmo_yushikisyakaigi/h28-04-20-siryou7.pdf

▼私が株式会社をつくった時の経緯

■中央集権から自律分散への流れ

webの流れは以下のように流れています。
●web1 →read(情報提供・分散型・PC)
●web2 →read write(情報交換・中央集権型店3Gスマホ)
●web3→ read write own (価値交換・自律分散型・ブロックチェーン)

GAFAに支配されているweb2.0、資本主義の行き過ぎた社会を疑問に持つ人が増え、自律分散型のweb3.0が支持される流れがあります。

人を信用するか?プログラムを信用するか?の問いにプログラムを信用する人が増えている傾向もあると思います。

DAOはティール組織を実現する装置か

ティール組織は自律分散型組織を理想としています。ティール組織が流行った2年前にはまだブロックチェーン技術が未発達でしたが、今はテクノロジーが追いついてきて、2022年にまたブームが来るかもしれません。

■広中の所属組織実績からDAOへの可能性を考察

・育Qドットコム株式会社(法定株式会社)
男性育休を推進する株式会社です。コンテンツ発信は社長の広中の属人的な部分ありるので、当面はDAO化難しそうです。
パパコミュニティのDAO化には可能性がありそうなので、探っていきます。

・ONE JAPAN(法定社団法人)

大企業約60社の若手中堅のコミュニティです。NRIや富士通などIT関連のメンバーがたくさんいるので、社団法人の中にDAOっぽいものはできそうです。

・CancerX(法定社団法人)

がんと言われても動揺しない社会づくりをしている社団法人です。医療業界内のDAOコミュニティ形成ができるかもしれません。

・新宿区100人カイギ(任意団体)

新宿区で働く人をつなぐコミュニティです。任意団体で金銭的インセンティブ報酬などない状態でメンバー全員活動しているので、DAO化により法定通貨ベース以外のインセンティブ設計ができれば良いと思ってます。

・FUTOMOMO実行委員会(任意団体)

健康経営を推進するコミュニティです。経産省や厚労省、大企業などさまざまな人がいるのが特徴で、コミュニティ貢献に応じてトークン配布が可能だと思います。

・烏山ウイングス(任意団体)

世田谷区烏山地区で活動する少年野球チームです。私もコーチで所属していますが、土日を丸々利用するのでかなりエネルギーと時間が必要です。地域コミュニティにかなり貢献しているので、DAO化して「試合に1回勝ったら地域の居酒屋でビール1杯分のトークンがもらえる」などのインセンティブ設計ができればと思います。


・オリジナルバンド(任意団体)

学生の頃所属していたオリジナルバンドです。ファントークンを発行してメジャーデビューしたらリターンをする設計が可能です。(メジャーデビューできませんでした笑)

・JOINS株式会社

雇用契約ではなくメインは業務委託メンバーで構成する50名程度のベンチャー企業です。社内トークンでインセンティブ設計が可能だと思います。

・株式会社Publink

官民連携のイベントの企画運営をするベンチャー企業です。プロジェクト単位でDAO化可能かもしれません。

・パブリンガルサロン

官僚と民間が参加するオンラインサロンです。官僚が報酬をもらえないので、現状インセンティブ設計が難しいです。

・ミサワホーム株式会社

2000年〜2018年まで19年所属した1万人規模の組織です。プロジェクトごとにDAO化は可能かもしれません。


■今後DAO化してみたい組織

育休応援 DAO

・パーパス 育休中のパパを応援する
・特徴 世界中のパパを応援できるプラットフォーム(各国育休の法律が違うので国境を越えてパパを応援できる)
・仮想通貨 IKUQ
・リターン 産まれた子供が大人になった時に何かしらのリターン(人類的にサスティナブル)

少年野球DAO

・パーパス 野球少年を応援する
・特徴 野球少年プラットフォーム
・仮想通貨 YBC(Youth Baseball Coin)
・リターン プロ野球選手になったら何かしらのリターン(フィナンシェのサービスに近い?)

▼DAO化させるツールも揃ってきてます「aragon」

■DAOに最適した組織(株式会社とDAOの間の落とし所)

私が実際所属している(していた)組織をDAO化できるかをみてきましたが、DAO化するのに最適した組織は①運営できる最低限の運営費を半永続的に稼げる組織で②いいねと法定通貨報酬の間のインセンティブ設計したい
だと思われます。(民主主義と相性はいいが資本主義とは相性悪い)

・NPO(国際的だとメリット大きい)

・自治体

・地域コミュニティ

・株式会社内の一部のプロジェクト(ミニDAO、プチDAOというイメージ、)

■法定通貨と仮想通貨のポートフォリオバランス

株式会社で働くか?DAOで働くか?は副業するのと同じ感覚になってくると思います。本業は法定通貨副業はDAOで仮想通貨で稼ぐという形です。

税金は恐らく運営主体が国家政府なので、国家政府が発行している法定通貨でしか納付できないと思われます。そうすると100%仮想通貨というポートフォリオは無理なので、法定通貨:仮想通貨=3:7とかという組み合わせになってくるでしょう。
ベースの部分は法定通貨で、残りの余暇などの部分は仮想通貨で稼ぐというのが理想なのかもしれません。
株式会社で法定通貨で給与を得て税金を払い(所属していく国に会費を払う感覚)、DAOで仮想通貨を得て余暇や好きなものを買うという感じです。
Play to Earnでゲームで稼ぐ人もいます。労働提供以外でお金を稼げる時代です。

▼給与を仮想通貨で支給希望する人も増えてきてます


■令和の渋沢栄一、渡辺創太さん

シンガポールでAstar Netwrokを立ち上げたweb3の時の人、渡辺創太さん。税制の問題もありますが、海外で実績を作って日本に持ってきたいという熱い想いを持ってます。
build to earnでAstar Networkが次のアップルになるかもしれない。

▼渡辺創太さんの会社も将来的にはDAO化したいようです。

■最後に

400年以上つづいた株式会社のあり方を考え直し、そして新しい組織ができるインフラが揃いました。
まだDAOの世界は法務、会計、税務、が未整備です。未整備だからこそ数百年ツギハギで作ってきた株式会社の世界より圧倒的可能性があります。

自民党にもweb3.0を推進するチームがようやく動き出しました。

今後DAO形成を支援するDAO組織、DAODAOの活動をしていきます。

「そういえば昔、株式会社ってあったよね」という時代が来ることをワクワクしています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?