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NFTと音楽の未来を妄想する

こんにちは。Hiromyon(ヒロミオン)です。

前回からNFTの価値について考察しています。
私はNFTには2種類あると思っており、一つはデジタルコンテンツの価値そのものを表しているもの。もう一つはデジタルコンテンツ以外の要素に価値がついているものです。前回は後者をメインで取り上げました。

今回はデジタルコンテンツの価値そのものを表しているものについて、音楽業界を例に考えてみたいと思います。

例えばまだしっかりと市場は出来ていませんが、アーティストが曲をNFTで販売するケースを考えてみましょう。

1曲の価値はどれくらいでしょう。CDがメインだった頃は、10曲入りのアルバムが2500円-3000円で売られていました。今でもありますけど。
単純に割ると1曲250円-300円ですが、アルバムには曲以外にも歌詞カードだったり、ジャケットだったり、曲以外の付加価値もありますので、1曲200円といったところでしょうか。
ダウンロードサービスも1曲200円くらいが相場かと思います。

では同じ曲をNFTで売った場合、購買者が期待する価格はどれくらいでしょうか。200円以上払いたいと思うでしょうか。それともより安く買いたいと思うでしょうか。

様々なデジタルコンテンツに高値がついたニュースを聞いたアーティストはNFTならもっと高く売れるのではないかと期待している人もいるかもしれません。

しかし、冷静に考えるとNFTという鑑定書がつこうが、曲自体の価値はCDだろうがダウンロードだろうが変わらないはずです。つまり200円で売るのが妥当ではないでしょうか。

ただ具合が悪いことに、NFTに紐づけられている曲のデジタルデータは他のデジタルアートと同じやり方で出品すると誰でもアクセスできてしまいます。前回デジタルアートは公開されているからこそ自慢できるという話をしましたが、音楽の場合そういうわけにはいきません。買った人だけが再生できて然るべきです。買ってない人も再生できて聴き放題であればNFT、ブロックチェーン以前の価値がゼロに近づくデジタル世界と変わりません。

もっと具合が悪いことに、昨今のガス代高騰問題で、200円の曲のために出品手数料が5000-10000円かかるのはかなり痛いというのが正直なところでしょう。

ではそんな状況で、わざわざウォレット作ったり、暗号通貨買ったりしてまで、NFTで出品する気になるでしょうか。言うまでもありません。これが今NFTの音楽市場が成立していない原因かと思われます。

NFTの音楽市場が成立するには、少なくともNFT所有者のみがアクセスなり再生できるしくみをプラットフォーム側で用意する必要があります。そして、ガス代問題の解決も待たれます。

その上で、NFTで出品すれば、二次流通、三次流通以降でもアーティストに収益の一部が還元されるというNFTならではメリットが享受できます。

そんな状況になれば、私は喜んでブロックチェーン娘の「ブロックチェーン」をNFTで出品します。

さて、そんな状況になったときは、アーティストにとって、そして音楽ファンにとってどんな未来が待っているのでしょうか。

おそらくセミプロ的なアーティストもファンを作れる時代が来ると思います。アーティストのNFTを直接ファンが買うことで、アーティストへの還元が大きくなることが理解されると、アーティストへの応援の気持ちで買うケースが増えてくるでしょう。アーティストとファンの距離はより近くなり、初期の頃からアーティストを応援し続ける価値も増すことでしょう。なにせNFTはずっと記録が残るわけですから、将来そのアーティストがビッグになった時に堂々と初期からのファンと証明できるのです。

個人経済圏という言葉があります。個人経済圏とはYouTuber事務所のUUUMが照準を当てていることでも知られ、アーティストとそのファンで成り立つ経済圏のことです。

将来的にはNFTを軸にアーティストとファンの経済圏がたくさん作られることでしょう。

では今回はこの辺で。

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