高級品触り放題の展示即売会に初めて行ってみた。

このnoteに立ち寄っていただきありがとうございます。母が前から気になっていたイベントに同行してきた日侶夢楽暮の順ヒロムラです。

高級品に触れる経験が少ない庶民の私にとって、この展示即売会で経験したことはかなり衝撃的な出来事であり、社会勉強だったので書き記したいと思いました。もっと視野を広げたいなという方に読んでいただけると嬉しいです。

展示即売会に行くきっかけは新聞の広告。母が一年前から気になっていたイベントでした。なぜなら母の愛読書の作家が主催しているイベントだから。今回の場所は京都の老舗ホテルの宴会場ホール。私はそのホテルが見たくて、母に同行することを決めました。

高級品を買うという私のイメージは美しい内装で、商品は整然とショーケース内に陳列され、店員に声をかけないと商品に触れられないし、声をかけるにも庶民の私には敷居が高い印象でした。

ところがどうでしょう。今回参加した展示即売会のテーマはお祭りとのことで、雰囲気はまるで学校の文化祭。屋台のようにブースが並び、投げ売りのように高級品が無造作に並べられています。しかも、それらの近くには無料の食べ放題のフルーツやアイス、お菓子などが設置され、飲食した手でそのまま商品を触われる気軽さ。そして、値段はなんとほとんどが定価。(一部セール品もありました。)しかも価格は10万円、20万円から500万円クラスも無防備に並べてありました。(流石に1000万円クラス以上はショーケースの中でした。)

今までに体験したことのない光景なので、近くにいた無料のコーヒーを飲んでいる方にお話を聞いてみました。

「私たち、初めてなんですが、何回も来られているのですか?」
「はい。今日は千葉から来ています。」
「え?千葉から?遠くからですね。京都観光して帰るのですか?」
「観光はしません。往復深夜バスがでるので、それに乗って帰ります。」
「それだけのために?」
「会員向けに無料でバスあるんですよ。新幹線で来たと思えば、その分買い物ができるのでありがたいです。明日、社長のコンサートがあるから、一度聞いてみるといいわ。感動するわよ。」
「なるほど。すごい経営者ですね。」
「そうなの。社長はとても多彩な方で歌も、絵も、書もどれも素晴らしいの!天才ね!」
「社長さんのファンなのですね。」
「そう、私は社長の大ファン!社長のデザインしている宝飾品もあるわよ!どの商品も着け放題だから、楽しんで帰ってね!」

母と私は今までに知らない世界に来てしまったのです。

失礼ながら集まっている方々は庶民の身なりで、普段、高級品を身につけているようには思えない方が多く、店員も仮装している状態。きっと値段はディスカウントされていて、と思ってたのに、値引きはなし。

この展示即売会は社長と会員たちの交流会の場なのだろう。社長のおもてなしの心から、会場がこの雰囲気なのだと理解しました。これだけの人が集まって、2割の人が購入すれば、色々無料で振る舞っても、会社に利益は残りそうです。

宝飾品着け放題とアドバイスを受けたので、500万円のネックレスをつけてみました。3割引で120回ローン。10年間で月3万円なら買えそうと錯覚してしまうところでした。私は買いませんでしたが、その後、20万円の時計が安!って思えてくる自分に驚きました。

周りを見ていると、来場者は実に楽しそうに感じました。高級品をつけて見るだけでもよし、買うもよし。この不景気つづきな日本でこんなに人が集まり、会場は活気付いていて景気が良い錯覚さえ覚えます。

こんな環境で定価販売なんてありえない!と思ってたけど、その差益分は皆さんが楽しめるように無料のバス代や飲食代、抗原検査代に還元されているのだと思えば、良心的な展示即売会なのかもと思いました。

これがタンス預金が世の中に回っている光景なんだろうなと思うと、もしかしたら日本経済の救世主なのかもしれません。

懐疑心の強い私はこれ本物?と疑いつつ、一つも買いませんでしたが、破産しないように自己責任で本人が楽しめるなら、いいイベントなんでしょうね。

幸せを感じることは人様々であること。そして、それでいいんだ。と価値観が変わった1日でした。

帰り際、駅で知り合いに出会いました。これから展示即売会に行くとのこと。このネックレスも、この時計もここで買ったのよ!も嬉しそうに話してくれました!宝飾品は気分を上げてくれる効果があるんだなと感じました。

帰り、JR京都駅付近のラグジュアリーホテルに内装を見たくて立ち寄りました。カフェのコーヒー1300円。高!って感じている自分がいて、20万円の時計を安!って思ったマジックはすでに解かれていました。母も初めての体験で楽しい1日だったそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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