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勝負はサッカーで決めたい

アメリカワールドカップ決勝におけるロベルト・バッジオ。
シドニーオリンピック準々決勝における中田英寿。

エースがPKを失敗しチームが敗退した例として、多くサッカーファンが鮮烈に覚えていることでしょう。

PK戦って、どこか残酷なものですよね。

今日、高校サッカーの試合を観ていましたが、その試合も同点のままタイムアップしたためPK戦で勝者を決めることになりました。

私はPK戦はどうも好きになれません。
PK戦は一見サッカーの競技のように思えますが、実は特殊なシチュエーションの「くじ引き」に近く、サッカーが強いチームが必ずしもPK戦に勝つとは限らないからです。

本来は延長戦を行って勝敗を決めるのが一番いいのでしょうが、サッカーは引き分けが多い競技なだけに、延長戦を行ったからといって絶対に決着がつくとも限りません。
全国高校サッカー選手権のようにスケジュールが過密な大会だと、選手の体力面や大会運営の都合上、同点でタイムアップしたすべての試合で延長戦を行うというわけにもいかないのでしょう。

そこで私は考えました。
選手の負担にならない程度の早い時間で決着がつく形式の延長戦にすればどうか?

例えばバスケットのスリー・オン・スリーのように少人数の対戦にしたら案外早く得点シーンが生まれる気がしますので「少人数でのサドンデス形式」はどうでしょう。

とはいえ1対1だと30秒もかからずロングキック一発で決まる可能性もあり、それだとPK戦以上に無慈悲な感じもします。
しかしフィールドプレーヤーが5対5ぐらいだとファール覚悟の肉弾戦の削り合いという凄惨な試合になりそうです。
そこでもちろんゴールキーパーありの、フィールドプレーヤー3対3ぐらいでどうでしょう?

フィールドプレーヤーが3人同士だとそれなりにパスワークもあり、マン・ツー・マンの競い合いもあり、キーパーと1対1の勝負もありというサッカーらしい状況になる気がします。

その上、僅かの隙を突いて誰かがフリーで抜け出すとすぐに得点の大チャンスになり、たぶん試合時間はアディショナルタイムとさほど変わらない2分程度で終わるのではないでしょうか。

「あらら、それで終わりか~」と、呆気ない決着になる可能性は高いですけど、PK戦よりだいぶサッカーそのもので勝負が決められていいのではないかと思うんですけどね。

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