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グレタの希望とヨハン・ロックストロームの悲観と今日の夕食

今日のブログ(swelog.miraioffice.com) 記事と同じ内容です

昨日、米タイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出され、COP25の演説では政治家には希望はないが「希望は人々の中にある」と話したグレタ・トゥーンベリ。彼女の演説はスウェーデン国営放送のニュースサイトで生中継され、直後にSVTの気候問題専門の記者が解説をしていた。

(上の動画は12月18日まで全世界で視聴可能)

番組をみていて気になったのは、グレタの前に登壇したヨハン・ロックストロームについてこの記者がしたコメントだ。

ヨハン・ロックストロームはスウェーデン人の環境学者で、現在の国際的な気候温暖化問題の議論でもっとも重要な学者の一人だ。長らくストックホルム環境研究所の所長を努めていたが、現在はドイツのポツダム気候影響研究所の責任者を務める。

グレタ・トゥーンベリが「科学者のいうことに耳を傾けて」という時、私はいつもヨハン・ロックストロームのことを思い浮かべる。

さて、記者が言うには、ヨハン・ロックストロームがこの秋に発表したいくつかの報告書や昨日のグレタ・トゥーンベリの演説の直前に行われた彼の演説に、これまで彼の語り口にあったポジティブな調子がすっかりなくなり悲観的なトーンが色濃くなっていたというのだ。

これまで北極で、メキシコ湾流で局地的に起こっていたような気候の変動が、互いに影響を与え合いさらに大きな気候変動へとむかう「変化の峠」に私たちは立っているのに気候温暖化ガスは増え続けている。「もう時間がない」と彼は言う。

ロックストロームはスウェーデンで『Eat Good - Recept som förändrar världen(世界を変えるレシピ)』という、食べ物と気候温暖化問題の関係をわかりやすく解説し、少しでも負荷をへらすためのおいしいレシピを載せた本を出版していて私もこれを活用している。(英語版 "The world Changing Cookbook"やドイツ語やオランダ語版もある)

希望は、人々の中に、そしてキッチンの中にあることを信じて、さて今晩は何を作ろうか?

(以下はスウェーデン語記事)
解説「トゥーンベリのメッセージはますます左派ポピュリズム化している」
ヨハン・ロックストロームは言う「もう時間がない」

追記・ロックストロームの演説の動画も(新聞記事はスウェーデン語ですが、演説は英語です)

ヨハン・ロックストロームの研究のまとめはこちらにもあります。


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