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ひまってカッコイイ 《マネージャーの最も大切な仕事》

店長をしていたときに読もうと思って挫折した、この本「マネージャーの最も大切な仕事」。ペア読で募集しているのをみて、懐かしい気持ちになり、また手にとってみました。

本の内容をざっくり要約すると、インナーワークライフという、仕事中に体験した出来事をどのように認識したか、どのような感情をいだいたか、モチベーションにどう影響したか、という内的なものが仕事のパフォーマンスに影響するよ、という話。つまり自分の感情や認識で、仕事の質が高くもなるし、低くもなるっていうことですね。

最近、いまいちモチベーションが上がりきらないな……と感じていたので、その原因を見つけるために読みすすめました。それで見つけたのがこの話。

やりがいをなくす4つの道
①自分の仕事やアイデアがリーダーや仕事仲間から相手にされない
②自分の仕事から当事者意識がなくされる
③自分たちが従事している仕事は日の目を見ないのではないかと社員に疑念を抱かせること
④頼まれた数多くの具体的な作業に対して、自分にはもっと能力があるのにと感じてしまうとき

テレサ・アマビール『マネジャーの最も大切な仕事』英治出版

あ、④かもと思いました。いまの職場の人たちはみんないい人ばかりで、一人ひとりをとても尊重してくれます。ただ、最近はプロジェクトのボールを投げきって、一時的に手が空くことが多くて、それが物足りなくて。

というのも、ひまだと余計なことを考えてしまうんですよね。ひまってことは、あんまり頼りにされていない? とか、信頼されていない? とか、もしかして干されている……? とか。上司や同僚が忙しくしていると、余計にそう思ってしまう。

なんだか思考がわるい方に傾いている気がして、これが蓄積するとキケンな気がして、会社にきてくれているカウンセラーさんに相談してみました。

「ちょっと相談があるんですけど、実はひまで悩んでます…!」
「その悩みはレアだね(笑) でも、ひまっていいじゃん! 私は個人で仕事をしているけど、忙しそうな人は余裕がなさそうに見えるから、いつもひまですって答えるようにしてるよ〜」と教えてくれました。

私にとって、ひまだと伝えることはカミングアウトであり、勇気がいることだったのですが、カウンセラーさんの言葉を聞いて、ひまってカッコイイと思いました。

そして、私は自分のことしか考えてなかったな、と気づかされました。カウンセラーさんの「ひまです」という言葉には、相手への気遣いの意味も含まれていますよね。

もしかして仕事を干されている…? と感じること自体が、失礼だったなと。そんなことをする人たちでは、絶対にないので。私の方こそ、相手を信頼できていなかったなと反省しました。

不思議なもので、マインドを切り替えるとスルスルとお仕事がやってきたのでした。しかも、ちょっとおもしろそうな仕事が。きっといま読む本だったんだな〜。

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