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「ネイティブに通じる英語」のネイティブって誰?問題

「ネイティブに通じる英語」
「これを学べば、あなたも英語ペラペラに」

そんなキャッチフレーズをインターネットの広告でよく見ます。

色々見てみると、
英語が苦手な初級者向けの広告のようで、

英語らしい発音ができないから、英語が通じない。
学校の先生の発音がジャパニーズイングリッシュで酷すぎた。
フォニックスが鍵!
などなど、
”音声”に原因があると謳っているものが多いです。

確かに、会話をする以上、音声はとても大きなファクター。
音声なしで、文字だけで英語を学んだところで
発音できなければ話にならない。

では、発音が上手くできれば、
「ネイティブに通じる英語」
「ペラペラになる」のか?

発音が上手くできる、って
何がどうできたら発音が上手くできた、になるのか?
誰かにそう言われたらOKなのか?

そもそも、ネイティブって誰?という問題。

アメリカ人?英国人?オーストラリア人?
ニュージーランド人?カナダ人?

私はかつてイギリス・ロンドンに引っ越した時、
ヒースロー空港で聞こえる英語を英語として認識できず
ドイツ語か?と思うくらい外国語に聞こえたのを思い出します。
その前に1年半、アメリカ・ニューヨークで暮らしていた私は
現地のトークショーなどのテレビ番組も
楽しめているレベルだったのに、
ロンドンに着いた瞬間から、英語が聞き取れず愕然としました。

ロンドンで仕事をし暮らしていると、
Where did you learn English?
Why do you speak American English?
と何度言われたことか。。。www

そもそも、日本で習った単語やフレーズは
イギリスでは使われていないことも多々ありました。

Do you have…? はHave you got…? だし
店員さんが言うTa! とかCheers!は、Thank you の意味だし
地下鉄はsubway  じゃなくてtube だし
地下鉄のドアが閉まる時、Watch your stepじゃなくて
Mind the door で何度聞いても”満員だぞー”にしか聞こえないw
h はエイチじゃなくて、アイチだし
potatoは、ポテイトーじゃなくて、ポタイトーだし
butter は、バルー じゃなくて バッアーだし
advertisement  のアクセントも読み方も違うし
茄子はeggplant  じゃなくてaubergineだし
例を挙げたらキリがない。。。

でも、あの大英帝国、本場のネイティブの英語なんですよね💦

ちなみに、夫はオーストラリア人で、
家族親戚みんな英語ネイティブなわけですが、
最初の頃は、もう何言ってるんだか全然わからない。。。

日本では、アメリカ英語が標準英語で、
正しい英語として、発音やフォニックスを教える傾向がありますが、
どうなんだろう?そんなに大事?と思うのです。

アメリカ英語の発音さえ手に入れれば英語は話せるのか?
(アメリカ英語と言っても、地域によってだいぶ違うのは言うまでもありませんが)

確かに、発音に関しては、辞書にある発音記号に近い形で
話すのが、一番通じやすい癖のない英語なのでしょう。

ただ、
ネイティブであっても、みんながみんなそのように話すかは別問題。

日本語でも”正しい発音”とされるものがが存在します。
NHK発音アクセント辞典に書かれているものです。
(日本語教師なら誰でも知ってるはず)
果たして日本語ネイティブはどのくらい
”正しく”日本語を使えているのか…😅

ネイティブだろうが、非ネイディブだろうが
それぞれ個人差はあるわけだし、
英語を道具として、
コミュニケーションが取れることが
一番の目的であるべきで、

発音に関しても、正しい正しくないに囚われすぎていたら
間違えちゃいけない、間違ったら通じないと言う不安に襲われ、
本来言いたいこと、伝えたいこと、知りたいことである
内容の部分が蔑ろになってしまい、
いつまでたっても英語を使えるようにならない気がしてなりません。

発音は重要じゃない、と言っているのではなく、
「発音だけが英語ができない理由ではない」と言うことです。

話はそれますが、2年前くらいに、
塾の英語学習教材で発音のチェックを自動判定できるとのことで
英語ネイティブの英語講師歴27年目だった夫がチャレンジしたところ
56点でショックを受けておりましたwww














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