人の死を前にしたら、ひとりで生きていくことが怖くなった。
その訃報は突然だった、あまりにも。
2020年1月に夜回りを行っている最中、仕事用の携帯が震えた。
「○○さんが路上で亡くなっていた。」
大都会の真ん中で、わたしは言葉を失った。聞き慣れたスタッフの声がどこか遠のくのを感じた。
これまでも関わってきた人が亡くなったという報告を受けることはあった。家や病院でというケースばかりだった。路上で亡くなったそうだと後日人から報告を受けることもしばしばあったけれど、わたしたちの活動中に亡き骸を見つけたことは今回が初めてだった。