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ホームレス問題にまつわるエトセトラ

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生活困窮者支援の現場にいるわたしが感じたことをまとめたマガジン
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#若者

「死ぬ」か「相談する」かしか、自分には選択肢がないって言われた時の衝撃を、生涯忘れることができないと思う。

日本広しといえども、ホームレス支援を仕事にしている人はあまり多くはないと思います。小さなNPO職員のストーリーを今日はお届けします。 *** わたしは12歳の時に、ひょんなご縁で大阪市西成区にいるホームレスのおっちゃんたちにおにぎりを配ることになりました。近所の公園で見かけたことはあっても、その時まで話したことなんてなくて。 おにぎりを待つ行列は、ざっと300人。人気商品の購入待ちに、勝るとも劣らない大行列。度肝を抜かれました。「え、こんなに人がいるの?」と驚いたことを