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Part6マイナス金利政策と異次元緩和策ではデフレ状態から脱却できない!その理由


 経済力学的エントロピーの定義式は次のように表される。

     ⊿Seco=⊿Wm/G=Wm2-Wm1/G [J・Y2/G]  

       [Y=1/31,536,000 、 G:お金の絶対的価値ゴールド]

 ここでは、お金の持つエントロピーが、マイナスの場合について考えてみることにする。

 つまり、経済力学的エントロピーの値が、ー⊿Seco の場合である。

 この場合は、定義式の右辺の分子の値も、マイナスにならなければならない。

 つまり、Wm2ーWm1が、マイナスの値にならなければならないことになる。

 この場合、実際に、経済活動を行っていて、お金の行う仕事、つまり、金利による仕事が、前の状態より、後の状態が下がった場合に、上式から、マイナスの値になることがわかると思う。

 つまり、その場合の経済力学的エントロピーの値は、マイナスの値をとることになるのである。

 ここで、経済力学的エントロピーが、マイナスの値をとる場合についての、経済地域の状態について考えてみたい。

 つまり、金利が、以前よりも下がった状態の経済地域の状態である。

 金利が下がるということは、お金の価値が減っていることを意味している。つまり、物の値段が上がったインフレの状態である。

 しかし、現在の日本の状態は、デフレの状態である。つまり、物の値段が下がり、お金の価値が上がった状態である。

 つまり、お金の価値が上がっているのであるから、本来ならば金利は上昇しているはずである。

 それを、日銀が、お金を貸し出す金利を、あえて下げることで、経済的に矛盾した状態が、作り出されていると考えられる。

 また、現在、日銀は、異次元緩和により、莫大なお金を刷って、市場に対して放出している。

 つまり、マイナスの経済力学的エントロピー状態を、日銀がわざと作っているのである。

 この、マイナスの経済力学的エントロピーが表すのは、経済的に矛盾した状態と、経済状態を引き付ける吸引力が生じること、そして、同時に、お金の持つエネルギーが、経済地域外に逃げ出すことを表している。
  

 そして、経済的矛盾という状態は、経済はお金の流れであるから、お金の流れを滞らせたり、本来のお金の流れを逆行させたりすることになる。つまり、経済的な成長が全くない状態を作り出すことにも、つながっていると言えるのである。

 そして経済的成長が全くないということは、経済システムが故障している状態であると考えられるのである。

 つまり、これまでの日銀が行ってきた、バブル崩壊後の経済政策は、すべて、間違った政策を行ってきたということが、立証できることになるのだ。

 日銀が、このような経済的に矛盾した、間違った経済政策ばかりを行っているために、日本は、この30年間という非常に長期間にわたって、デフレ状態から、回復できない、つまり、それは、経済システム自体が、故障を引き起こしている状態であることを示していると言えるのである。

 

 










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