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「続・熱力学エントロピーの正体」~Part11~ひーろまっつん著

§.4経済におけるお金の流れの発生源となるエネルギーとお金の流れの持つエネルギーについて

 ここで、お金の流れの発生に関して考察を試みることにしたい。

 まず、経済におけるお金の流れというのは、お金の持つ位置エネルギーを基にしてお金の流れが発生すると考えられる。そして、お金の流れが発生すると、今度は、お金の流れには運動エネルギーも加わってくることも理解できるであろう。

 お金の位置エネルギーに基づくお金の流れが発生し、流れの発生とともに、お金の運動エネルギーも加わってくるということは、経済においても、お金の流れにも、水の流れと同様に、エネルギーの保存則も成り立つし、また、大きな金額のお金は、それだけ大きなエネルギーを持つことも理解できると思う。

 ここで、お金の価値Msについても同時に考察していくことにする。

 お金の価値Msは、次式で表される。

 ∴ お金の価値 Ms=⊿WMa/G =⊿edS   

      ※Ms:マネーステイタス(お金の価値)

 この場合のWMaは、お金のする仕事の総量を意味する。

 つまり、お金のする仕事の総量とは、お金の持つ位置エネルギーがする仕事と、お金の持つ運動エネルギーがする仕事の両方を足した値である。

 つまり、厳密にいえば、お金の持つ位置エネルギーがもたらす仕事だけが、お金の流れの発生源であるため、本来であれば、お金の持つ位置エネルギーWMpで表される、お金の持つ位置エネルギーだけが、お金の流れの発生源であり、お金の価値自体が、お金の流れを生み出すのではないことが理解できると思う。

 つまり式で表すならば、

 お金の位置エネルギー[WMp]+お金の運動エネルギー[WMk]
     =お金の価値[Ms]・お金の絶対的価値[G]

となるため、お金の位置エネルギーは次のように表すことができる。

 お金の位置エネルギー[WMp]
     =お金の価値[Ms]・お金の絶対的価値[G]-お金の運動エネルギー[WMk]
     =経済力学エントロピー[⊿edS]・お金の絶対的価値[G]-お金の運動エネルギー[WMk]

つまり、お金の価値自体は、直接的にお金の流れを生み出す源ではなく、お金の価値Ms、つまり、経済力学エントロピー⊿edSに、お金の絶対的価値Gをかけたもの、つまり、お金のする仕事量の総量WMaから、お金の運動エネルギーWMkを差し引いたものが、お金の位置エネルギーWMpであり、このお金の位置エネルギーが、お金の流れを生み出す源のエネルギーとなることが、きちんと、ここで理解できたと思う。

 そして、お金の位置エネルギーとは、何のことかについて、言及するならば、お金の位置エネルギーに値するのは、金利という、お金自体の利率のことになると、私は考える。

 なぜならば、金利自体は、お金を銀行等に預けておけば、お金を増やすことに繋がり、お金が増えること自体が、言わば、お金の流れの一種だと言えるためである。

 つまり、金利は、お金の流れを生み出す基となるエネルギーであり、金利を引き上げるということは、お金の流れを生み出す勾配をつくる効果がある行為なのである。

 つまり、お金の位置エネルギーである金利が、お金を流す基のエネルギーになるということは、金利にはある程度の大きさ、つまり、勾配がなければ、経済的な流れをせき止める原因にもなることが、理解できると思う。

 つまり、金利がゼロの状態を長年に渡って、継続して行なっていた日本経済が衰退してきたことも、また、マイナス金利を導入したことによって、日本の経済成長自体が、マイナス成長に陥ったことも、きちんと、その理由が、説明できることになるのである。

 つまり、現在の日本の実体経済が、経済成長を全く見せない、一番の理由は、金利をゼロや、マイナスに設定していることが、経済成長しない大きな理由であったことが、きちんと理解できるのである。

 つまり、現在の日本銀行の金融政策自体が、日本経済をダメにした、最も大きな原因であることが、きちんと、皆にも、理解できたことと思うが、この30年あまりの間に、日本経済が、大きく衰退してきた理由は、日本銀行が、金利をゼロ、またはマイナスに保って来たことが、最もたる理由であることがわかった今、早急に、金利を引き上げることが、日本経済を復活させるためには、なんとしても、必要不可欠であることも、きちんと理解できるであろう。

 つまり、日銀の黒田東彦前総裁は、これまで、10年間の長きに渡って、間違った仕事をしてきただけだということも、明らかになったわけであるが、このような仕事しかできなかった人物が、はっきり言って、これまで長きに渡り、高給をせしめてきた、現実を、日本国民はどのように見る必要があるのか?

 私は、少なくとも、最低賃金ぐらいしか払えないような仕事しかしてこなかった人物に、あまりにも、日本国民は寛大すぎると思わずにはいられないのである。

 今度の、日銀総裁の植田氏も、このまま、全く同じ状態を維持していたら、黒田前総裁と、全く同じになる懸念さえあるのだ。

 早急に金利を引き上げることが、必要不可欠だとわかった今、一刻も早く金利を引き上げる策を講じる必要があるのだ!

 植田氏には、日銀総裁としての仕事をきちんと行うことを、日本国民は、きちんと望む必要があるということに他ならないと、私は、少なくとも思う次第である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




  

 

 

 

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