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ギラティナデッキについて考えようの会

7月15日にロストアビスが発売され、ロストゾーンが再登場した。新たにロストゾーンを利用するカードが登場し、その中の一つであるギラティナVstarを使用したデッキについて今回は考えていく。

ギラティナの強さとはなにか?


ギラティナの強さはまさしく三エネ280点という高打点と条件付きとはいえ一撃で相手を気絶させることのできるVSTARパワーを持っていることだろう。

ポケモンカード公式より引用

ギラティナを手助けするトレーナーズも同時に収録された。
ギラティナのワザ「ロストインパクト」は大体のVSTARポケモンを一撃で倒すことができる。その反面エネルギーを毎回二枚ロストゾーンに置かなければならないデメリットが存在する。
単純計算で「ロストインパクト」を二回使用し、最後に「スターレクイエム」で決めるという戦法をとった場合最低でもエネルギーが六枚必要となる。更に「スターレクイエム」を打つにはデッキの1/6をロストゾーンに置かなければならないと一見すると強そうなギラティナもじっくり技を見ると簡単には勝利させてくれなそうな感じがにじみ出ている。

ロストゾーンという存在が厄介であり、面白い

ロストゾーンは文字通り失われた場所であり、一度そこにカードが置かれればゲームが終わるまで除外されたままとなる。つまり、カードが置かれれば最後そのカードは使えなくなるのである。
そのため迂闊にロストゾーンにカードを置くわけにはいかない。

ロストアビスにはロストゾーンのカード枚数によって効果が発揮するカードが多数存在している。その中でもギラティナデッキに入るであろうカードはウッウとミラージュゲートだろう。特にミラージュゲートはギラティナへのエネルギー加速手段として必ず使いたい。

また、ヤミラミはロストゾーンにカードが10枚あるとダメカンを10個ばらまけるというのはとても魅力的だと思う。

以上のカードがあるためロストゾーンにカードを送る・送られる行為が一概にデメリットでなくなったことが新弾の大きな影響だろう。
エクストラでは除去でザオボーを使っていた人はギラティナの登場により安易に打てなくなったのではなかろうか。

ギラティナデッキの考察

ここからギラティナデッキの考察に入っていく。
まず前提としてギラティナデッキを使う上で求められる動きは「ロストゾーンにいかに7枚以上カードを置けるかどうか」である。それを踏まえたうえで以下のデッキを作成した。

以下採用理由である。
(大体のギラティナデッキに共通するものは除く)
左上から
かがやくサーナイト:このデッキのかがやく枠-20することでギラティナ対面で殴り返せるようにしている
ヒスイのヘビーボール:サイド落ちケア
とりつかい:初手ギラティナなど入れ替えるときに三枚手札を増やしながら行動できる
ネジキ:ギラティナなどゲーム中の組成要員エネルギーを付け替えれるのが偉い

かがやく枠はどれが適正か

Twitterなどを見るとかがやく枠を多くの人がゲッコウガにしている。
果たしてこれは正しいのだろうか?

かがやくゲッコウガは手札からエネルギーを一枚捨てることで二枚引けるという強力な特性を持っている。そのため現在パルキアデッキをはじめとする様々なデッキに採用されている。
しかし、ギラティナデッキでゲッコウガを採用する場合問題点が多く残る。

・エネルギーを捨てるデメリットがパルキアに比べて大きい

・エネルギー回収手段が限られる

・そもそも手札供給は間に合ってる

この三点があげられる。
一つずつ見ていこう。

エネルギーを捨てるデメリットがパルキアに比べて大きい

これは文字通りパルキアに比べてデメリットが大きいのである。
パルキアデッキでゲッコウガを使用する場合トラッシュするエネルギーは「水」である。水エネルギーであることが重要であり、水エネルギーはトラッシュから回収する手段が他のタイプに比べて豊富に存在する。パルキアデッキの場合パルキアのVSTARパワーによってトラッシュから三枚自分のポケモンに付けることが可能なのである。

そのほかにもメロンを使うことで自分のポケモンにエネルギーをつけながら山札を引くという芸当もできてしまう。

以上の事からパルキアデッキにとってエネルギーをトラッシュに送るという行為にデメリットはあまりないのである。

その反面ギラティナデッキはロストゾーンにカードを送る必要が出てくる。
アクロマやキュワワーを使用したときにエネルギーを送らなければならない場面が必ず出てくるだろう。そのためデッキに採用されているエネルギーの数より使える枚数は最低-1~2は見ていてよいだろう。

よってパルキアデッキと比べると明らかにエネルギーを消費することに対するデメリットが大きいことが分かるだろう。

エネルギー回収手段が限られる

ギラティナデッキに仮にエネルギー回復手段を入れる場合以下のカードが候補に挙がるだろう。

・エネルギー回収
・エネルギーリサイクル
・ふつうのつりざお
・マリィのプライド
・トレーニングコート

ミラージュゲートを使いたい関係でエネルギーは山札にあるのが好ましい。そのためエネルギー回収はギラティナにはふさわしくないだろう。

マリィのプライドはそのほかに優先して使いたいサポート(アクロマ)があるので恐らく使っている暇はないと考えられる。

トレーニングコートは対レジギガスなどロストゾーンに落ちたら困るデッキも存在するのでそこのケアのためにロストシティを入れておきたいため厳しいと考えられる。

エネルギーリサイクルとふつうのつりざおに関してはこの中で最も採用が検討できるしかし、これらを入れるとなると二枚はデッキの枠をとられてしまう。ギラティナデッキはキュワワーを使いまわす関係で回収ネットが必須になっており確定カードがかなり多いためこれらを入れる枠はあまりない。

ロストゾーンにカードを置くことを優先したいのでエネルギーを回収する手段に枠を割きたくないのである。

そもそも手札供給は間に合ってる

一度ギラティナデッキを使ったことがある人は感じたと思うが、手札供給はゲッコウガがいなくても何とかなっているのである。
キュワワーによる一枚ドロー
アクロマの実験による三枚ドロー等手札供給はゼロではない

ギラティナデッキはロストゾーンにカードが規定枚数揃ってしまえばあとはエネルギーを付けて殴るだけなのである。

そのためゲッコウガを使わずとも手札は供給することはできるし、後半ベンチを温めているだけになる可能性もある。

上記の理由からゲッコウガを必ず採用する必要性はないだろう。

他のかがやくポケモンがそもそもギラティナと組めない

ここまでゲッコウガを使いたくない理由を並べてきたが、現状のかがやくポケモンがギラティナと相性が合わないということがある。

フシギバナ・サーナイト・ルチャブル・イーブイを除くかがやくポケモンは個々がそのタイプ専用のかがやくポケモンになっており、ギラティナには合わない。

イーブイは序盤で使いたいポケモンだが、ベンチに異なるタイプのポケモンを並べなければならず中々要求値が高くなっている。

フシギバナは手札を四枚にすることができるが自分の番が終わったしまうというデメリットを持っており、基本手札があまり四枚以下にならないのであまり採用はお勧めできない。

ルチャブルは対VMAXのみ+30のためVMAX環境ではない現在採用は厳しいだろう。

サーナイトはポケモンVから受けるダメージが-20される。これはギラティナミラーの時に殴り返すことができるのでメリットになるので採用が検討できるかもしれない。

かがやくゲッコウガに比べてほかのかがやくポケモンは一枚しか入れられないにもかかわらずギラティナと相性がいいと感じられるカードがサーナイト以外感じられない。そのためダメージをマイナスするよりも自分のリソース確保を優先する人がゲッコウガを入れるのかもしれない。

安定を求めるならゲッコウガ

結論は小見出しの通りである。
ゲッコウガを使うとエネルギーを消費する代わりに安定はする。
サーナイトを使う場合エネルギーを戻さなくていいため他のモノを入れることができる。正直ゲッコウガをつかいたいがためにエネルギー回収カードを入れるのはもったいないと思っている。
だがとにかくリソースが欲しい人はゲッコウガで大量にドローすることをお勧めする。
持ち手札でいかにギラティナを育てるか、限られたリソースでバトルできる人はこちらをお勧めする。

自分の手になじむ方を使うことが大事だと思う。

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