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状態基準保全

今回は自分の研究のキーワードとも言える
状態基準保全
についてです。

そもそも機器の保全(機器が安全に稼働するように点検や整備、部品交換などを行うこと)は大きく分けて
・事後保全
・予防保全
の2種類がある。
そして、予防保全は更に
・時間基準保全
・状態基準保全
の2種類に分けられる。

"時間基準保全"はあらかじめ定められた、計画に従って、検査を定期的に行なっていくものである。この時、機器が実際に故障してるかどうかは関係ない。そもそも点検した際に故障していては、予防保全と言えないのだが…

つまり、この期間なら故障しないだろうな!という予測のもとで検査を行うのがこの保全方法である。

そして、自分の研究のキーワードともなる
"状態基準保全"とは
機器の運転状態を常に監視、分析していく中で、それらの摩耗状況や使用状況から故障の予兆が見られたタイミングで検査を行なっていく保全方法である。

この保全方法のメリットとしては、
・故障の予兆が見られてからの検査なので、
タイミングとしては最適である
・機器を限界近くまで使用できる
・常に監視してるので、二次災害を防ぐことが
できる
と、いった点である。

もちろん、すごく理に適った方法ではあるが、それ相応のデメリットもある。それは、
・初期投資莫大な費用がかかる
・考慮すべきデータ項目の決定
・整備実施を決定するための閾値の設定

初期費用に関してはとりあえず置いておくとしても、考慮すべきデータ項目や、閾値の決定はしっかりと考慮していく課題である。
船舶はその航海において様々なデータを記録する(航海時間、出動回数、人数、停泊時間etc.)
それらから、最適なものを選ばなければ予測など不可能だろう。
また、閾値もギリギリを攻めすぎて限界値を超えてしまっては意味がない。更にここには材料の性質なども加えて考慮すべきだろう。炭とダイヤモンドの限界値が同じな訳ないだろうし。

ただ、自分はまだここを悩む段階にも到達できてない。手元にあるデータを色々と組みわせたりしながらそれらの時系列変化を追っていきたいと思う。

研究や投稿内容にアドバイス等あればお願いします!
明日も何らかを投稿します。

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