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鎧(2018.11.14)

びっしりと
隙間無く設置された鳥避けだ
わたしは油断しない

何列にも
果てしなく次に控えた鮫の歯だ
わたしはぬかりない

二重三重に
惜しみなく保護された筍だ
わたしは忘れない

針と歯と皮
水に浮くなまの鎧が
どうしても覆い隠せない
黒目を
あるとき射貫かれた

そして気がつけば
わたしは
なまの鎧の中で
呆気なくからっぽになって
いまも
仰向けの大の字で
浮かんでいるのだ

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