見出し画像

今必要なことが「コーダあいのうた」にあった

少し前ですが、「コーダ あいのうた」を観てきました。アカデミー作品賞を受賞したので、ご存知の方もいらっしゃると思います。ここ2、3年では一番感動した映画です。https://gaga.ne.jp/coda/


ストーリーは、家族と愛について綴ったシンプルなものですが、俳優も聴覚障害者にしたことで、物語が本当に美しかったです。エミリア・ジョーンズの演技と歌は最高でした。間違いなくこれからスターになるでしょうね。確か撮影していたのは17歳だったというから驚きです。


元々はジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」ですが、歌詞の一節に、こんなフレーズがあります。



今わたしは雲を両側から見つめている

上の方や下の方から、あれやこれやとね

でもそれは雲の幻影だって気がついたの

本当は雲のことなど何もわかっちゃいないんだって


今わたしは愛を両側から見つめている

与える側やもらう側から、あれやこれやとね

でもそれは愛の幻影だって気がついたの

本当は愛のことなど何もわかっちゃいないんだって


今わたしは人生を両側から見つめている

勝者の側や敗者の側から、あれやこれやとね

でもそれは人生の幻影だって気がついたの

本当は人生のことなど何もわかっちゃいないんだって




すごく哲学的で深い歌詞です。


雲、愛、人生・・・


どれも形があるようでないものですし、どこから見るかによって、その姿も変わります。


私たちが


「○○はこうだ!」

と決めつけることなんて、所詮、幻影なんです。分かっているようで、何も分かっていないのかも知れません。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【試してオンライン相談】

『ビジネスと人生の転機を乗り越える方のにわか相談』

>>>お申し込みはこちら

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


主人公のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえます。聴覚障害のある親がいる子供のことを ”Coda”(Children of deaf adults)と言います。それが映画のタイトルになっています。家族のために健常者との間で「通訳」をするのがルビーの役割です。


家族はルビーがいないと漁にも出られないし、捕った魚の値決め交渉も不利にさせられたりしています。漁に出た船が緊急無線や近くの船の合図に気づかないと、大きな事故にもつながるからです。映画の舞台はアメリカのボストン近郊ですが、最近は技術的な対策がなされれば、耳が聞こえない人だけでも漁に出ることが出来ると聞きました。

こういった社会的弱者が虐げられるケースはまだまだたくさんあります。そんな時に、「通訳」をする人物の役割はとっても重要になります。


言葉の通じない人たちのあいだに入って、両者の言葉を翻訳して伝えるだけが「通訳」ではありません。もう少し「通訳」の概念を広げてみれば、


わかり合えないことの隙間を埋める

ちがいを認め合って、新たな関係性を創造する


と言い換えてもよいと思います。


矛盾や葛藤の奥にある心の声を拾って、
目に見えて行動しやすい形にしていくプロセス


とも言えますね。


昔と今

私とあなた

好きと嫌い

正しいと間違っている

二項対立 ― どちらか一方に振れすぎることが多い今日ですが、「あいだ」に入って、一方の答えを探すのではなく、問題そのものの形を変えたり、問題を解消する「通訳」の役割がこれからますます必要になります。


これは会社や社会で求められる新たなリーダー像なのかもしれないなと思いました。対話を通して参加者を巻き込み課題を解決していく、ファシリテーターに必要な能力なんだと思います。

もし、あなたが今抱えている問題があって、なかなか抜け出せないのであるとすれば、それは、その問題を一方向からだけ見ているかも知れません。いろんな方向から見てみると、


「何も分かっていないんだな」


と思えるかもしれません。


そこから、「通訳」が始まっていくのだと思います。



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

【無料メールコーチング】

『7日間で可能性にチャレンジできる自分を作るメール講座』

>>>登録はこちらから

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【試してオンライン相談】

『ビジネスと人生の転機を乗り越える方のにわか相談』

>>>お申し込みはこちら

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?