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「十二国記」絵師 山田章博の世界と思い込みの世界

「十二国記」絵師 山田章博の世界
著者・山田章博、芸術新潮編集部編/新潮社

芸術新潮 2022年6月号の特集「『十二国記』絵師 山田章博の世界」を増補・再編集したもの。

小説『十二国記』のイラスト傑作選から、『十二国記』の著者・小野不由美さんにイラストについて質問するコーナー、カラーイラストのメイキング、装画と挿絵の制作秘話でたどる『十二国記』などなど。
山田章博さんの絵が十二分に堪能できるすばらしい十二国記本だった(シャレじゃないよ)。

小野さんと山田さんが互いに敬意を払いながら〝小野不由美の『十二国記』〟を作っていることも伝わってきて、ん〜グ〜レイト〜と思いました。

ところで、この本をパラパラ見ている時「すごい細かい絵だね」などと母に話しかけられたので、描いたのは「山田章博」という人だと伝えたら「男なの!?」とたいそう驚かれた。
こういう繊細できれいな絵を描くのは「女性」というイメージがあるらしい。
前にも少し書きましたが、母は〝ホラーを書く人は男性〟という先入観から小野不由美さんをずっと男性だと思ってたりもしたので、ちょっと思い込みがはげしいのかもしれない(ジェンダーバイアスだなんだとめくじら立てるほどでもないけど)。

なんてことを考えながら、母が今読んでいる文庫本を手に取った私は、その著者が男性だと知って今年いちばん驚いた。
いや、でも、女の子っぽくないかな。
中山七里って名前。

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