自分が出た【#私の最愛海外文学10選】
Xで「#私の最愛海外文学10選」というのがあるらしい。
noteで相互になってる方がやっていて、面白かったので自分もやってみることにした。
私はXやってないけど、エクスシストじゃないけど、いいのかな。
シリーズものは、中でもコレってものをひとつ選ぶべきかとも思ったけど、選んだり選ばなかったりになった。
いざ!
フランク・シェッツィング
『黒のトイフェル』
16世紀のドイツ・ケルンが舞台のミステリー。完成間近のケルン大聖堂の建築監督が何者かに殺されて、その現場を目撃してしまったこそ泥・ヤコプが追われててんやわんやという話。
16世紀のドイツの街の様子がよく分かって、資料(なんの)としても役に立つし、ヒロインも魅力的だし、ヒロインのお父さんと伯父さん(お母さんのお兄さん)が仲良くケンカしてるのも面白くて、こういうのスキダスキダと思う。
著者は『深海のYrr』の人(アレは挫折した)。
エリス・ピーターズ
『代価はバラ一輪』
(修道士カドフェルシリーズ⑬)
②死体が多すぎる
⑪秘跡
⑬これ
⑭アイトン・フォレストの隠者
⑮ハルイン修道士の告白
⑯異端の徒弟
しか読んでいないけど、中世ヨーロッパの暮らしぶりが感じられて、おまけに殺人事件も起こっちゃう面白シリーズでスキダ。
毎回若い男女が出てきてはくっつくんだけど、このエピソードは未亡人と子持ちの男やもめの話で、この二人がとても大人ですてきなのです。
ジョンストン・マッカレー
『怪傑ゾロ』
先に『ほうれんそうマン』で「かいけつゾロリ」を知った世代です。アントニオ・バンデラスの映画も面白いけど原作のゾロの方が、普段の姿とのギャップが大きくて面白い。
クレイグ・ショー・ガードナー
『魔術師エベネザムと不肖の弟子』
以前に記事にしました。
こういう面白話がとにかくスキダ。
ロイス・マクマスター・ビジョルド
『魔術師ペンリック』
これは今年読んで記事にもした。久々の海外作品でちょっと身構えたけど杞憂だった。続編2冊積読中。ビジョルドさんのSFも気になるところ。
ジョナサン・ストラウド
『バーティミアス』
三部作。児童書。現実とは少し異なる歴史を辿った現代(当時)のイギリスが舞台の物語。パリッとしたスーツに身を包み、コンタクトレンズを付けた魔術師たちがさまざまなレベルの使い魔を使役して、ピリピリとした戦いを繰り広げる。
定価1,900円の2巻が、古本で100円だったから手に取った。この出会いは奇跡だと思う。
妖霊のバーティミアスによる脚注が面白い。
作者 ヒック・ホレンダス・ハドック三世
古ノルド語訳 クレシッダ・コーウェル
『ヒックとドラゴン』シリーズ
アニメ映画にもなった児童書。「男は男らしく。女も男らしく」「ネバーギブアップ」がモットーのバイキングの中にあって「臆病者」な少年ヒックと、歯のない赤ちゃんドラゴン・トゥースレスの物語。実は途中までしか読んでいないけど最愛に入れずにいられない。
人の個性の描き方がさりげなく進歩的で、今の児童書ってこうなんだ、すごいなと思った。
ヒックのお母さんの元恋人らしき人が出てきた時の、お母さんの振る舞いがかっこいい。
カズオ・イシグロ
『忘れられた巨人』
中世の旅の心もとなさ、移動することが冒険になるというドラクエ1みたいな面白さを感じるので好き。
ところで主人公(おじいさん)の名前かっこよすぎない?アクセルて。大きめの剣を持って、鉄板の付いた丈の短い上着を着てそうな名前だ。
グリム兄弟
『グリム童話集Ⅰ白雪姫』(新潮文庫)
アンデルセンよりグリム派。3ページしかない「藁と炭といんげん豆」という話にだっふんだ。
ダグラス・アダムス
『さようなら、今まで魚をありがとう』
(銀河ヒッチハイクガイドシリーズ)
ガイドシリーズは、オーエン・コルファーの『新・銀河ヒッチハイクガイド』も含めて全部好きだけど、4作目の『〜魚をありがとう』はシリーズの中ではちょっと異色のラブストーリーで、それがあくまで『ガイド』流のラブストーリーになっているところがいいので推す。
以上。
『ペンリック』以外は以前に読んだものが並んだ。
中世ヨーロッパが舞台のミステリー、活劇、ファンタジー、コメディー。
児童書の類も、成人後に出会ってます。
なんだかすごく〝自分〟が出ているなと思う。
好きだけど今回入れられなかった作品は、いつか違うテーマの時にねじ込もう。
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