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『劇場版アニメぼくらの7日間戦争』(ノベライズ)

宗田理そうだおさむ・原作、伊豆平成いずのひらなり・文、けーしん・絵/角川つばさ文庫(小説)

高校2年生の鈴原守すずはらまもるは、憧れの千代野綾ちよのあやが遠く東京へ引っ越してしまう事を知る。本当は引っ越したくない綾のため、彼女の誕生日までの7日間バースデーキャンプをすることに。
しかしタイ人の子供マレットと出会ったことから事態は急変。大人たちとの〝戦争〟に発展していく。


 2019年公開の劇場版アニメのノベライズ。
 宗田理さんの原作をアレンジしたお話。
 宗田さんの原作小説は読んだことがないけれど、最近noteで知った伊豆平成さんということで、ゲットだぜ!

 主人公達がネットを駆使して「戦う」など、劇場版アニメのために加えられたであろう現代的な要素がとても楽しかった。
 歴史好きの主人公・守のチャット仲間が同じ趣味のおじいちゃんおばあちゃんで、この人たちが元気なのも良かった。老人が魅力的な作品って好きなんだよね。
 半分ほど読んだところで結構ほっこりしてしまって、ほとんど終わったような気でいたら、そこから後が、後半がまたすごかった。
 元々仲良しグループではない、むしろ交わるはずのなかった守と他の仲間たち。困難を乗り越え、結束が強まったというのに……ネットめ!
 ヒロイン・綾の涙の挿し絵に、つられて泣きそうになってしまった。出先で読んでたので、目線をクッと下げて、綾の顔ではなく手に持ってるスマホのカバーを見ることで乗り切った。自室だったら泣いてる。
 挿し絵も線が太くて好みだ。女の子がかわいい。最近の児童書の絵はな〜なんて食わず嫌いしていた自分に喝である。

クマのスマホカバー(恩人)

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