2020.09.22の2

すこしだけ南に、数駅ほど下ったところに引っ越すことになった。契約に必要で、今夜化粧をして子どもと照明写真を撮りにいく。

今住んでいるマンションのまわりは北にゆくほどさびしい、さびれた風景と思う。選挙のときなどこれでもこういうところでも下町な古い、貧しい暮らしをながく抱えている街なんだなと感じることがあった。離れたらこの街のこれより北に行くことはなくなるのかなと思う。

〆切の遠いところからやっていくことでどこかに「気分的な」余裕を確保しておきたく、でも実際は〆切の近いことに急いていて、こまごまとしたやりとり、間違い、踏み外し、後始末、など、など、頭のなかがずっとざわざわしているのにぱたんと止まらない自分をいぶかしんでもいる。

あとは決めごとのことで自分が勇気を出すだけ、なことも多い。すこし落ち着いたらMacのトラブルがいろいろあってすごく焦った数日でもあった。

箱にはあまり考えずにとにかく本と紙を詰めていったらいいと思う。それらをあらかた詰めてやることが見えてきたらいい…。

難しすぎてすぐ書かれている言葉から集中が逸れてしまう本があって(自分がそういう読み方ばかりする)、翻訳者の解説に励まされてなんとか少しは読めたことがあった。その翻訳者の本を読んだ。

契約のときの重要事項説明のとき、書かれていたかすかな徴しによってこの家の歴史を理解し紐解いてこちらに分かるように説明してくれた場面があって興奮した。

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