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【解説】ワーク「商品・サービスが欲しくなるシーンを言葉にしてみよう」を、集客・商品作りに活かす方法


6月2日に書いた記事
【商品・サービスが欲しくなる「シーン」を言葉にしてみよう】



①あなたの商品やサービスが
欲しくなるシーン(状況)
を描写してみてください。

②その時にお客様の頭の中に
浮かんでくるブレーキは?

と提案したところ、
note、インスタ、LINE公式経由で、たくさんの
コメントをいただきました。

その中から、
助産師hanaさん(@hana_87mw)が
わかりやすく、たくさん書き出してくれたので、

hanaさんを例に、このワークをどう、集客や商品・サービス作りに活かしていけばいいか、解説してみます。

hanaさんのnote



1、「商品やサービスが欲しくなるシーン」がわかれば、集客が変わる


まず、ワークの1つ目の問いは、


①あなたの商品やサービスが
欲しくなるシーン(状況)
を描写してみてください。

でした。

マーケティングやリサーチの本にはよく、
「ターゲットの詳細を設定せよ」
「ペルソナ(理想のお客様像)を作ろう」と書いてありますが、
それよりも、

お客様の「状況(=シーン)」を知ることのほうが重要です(詳しくは、6月2日の記事に書きました)

さて、hanaさんは、

【まいにちごはん講座(献立編)】という、
子育てに忙しいお母さんたち向けの
ささっと作る救世主レシピを、助産師さんの視点から解説する
動画教材をテーマに考えてくれました。


1.商品・サービスが欲しくなるシーン

(いつ)水曜日の夕方17時半
(どこで)保育園のお迎えから帰る車の中で
(誰と)6歳くらいの子どもと
(何を)今日帰ってから寝かしつけまでのタイムスケジュールを
(どうしている)ぶつぶつ言いながら考えている


「今日の夜ご飯は何を作ろうかな」
「冷蔵庫には鶏肉と豚こましかないな」
「昨日はめんどくさくてカレーにしちゃったしな」
「今日もカレーというわけにもいかないな」
「豚肉を炒めてしょう油で味付けしたのは”またこれ~?”って言われる」
「でも、変わったものを作っても、食べてくれないかもしれない」

そんな時に「まいにちごはん講座(献立編)」が欲しくなる。

hanaさんの回答より


もちろん、このシーンというのは一例で、それ以外のシーンもたくさんあるわけです。
でもこうやって、一つの例を挙げてみると、リアルに情景が想像できます。

こうやってシーンを書き出すと、

☑ いつ、どこで、告知すればいいか

(今回の場合、車の中であれば、「音声配信(Podcastなど)」や、お金に余裕があるのであれば、「ラジオCM」なども考えられます。

働くお母さんなら、通勤途中で、音声を聞いたり、SNSを見ることもあるでしょう。であれば、何時ごろに投稿するのが良いか、も見えてきます。

また、保育園や幼稚園などにチラシを置かせてもらう、スーパーの掲示板などで宣伝できるツールはないか、なども選択肢に入ってきます)

☑ どんな言葉が相手に刺さるのか

相手が、頭の中で考えているであろうセリフを、そのまま書けば、「あ、これ私のことだ」「わかる」と思ってもらえるコピーが、作れます。

たとえば、

「冷蔵庫には豚コマと鶏肉。2日連続カレー。今日もカレーというわけにはいかない」

「肉と野菜を炒めた、名もなきご飯。「またこれー?」と言われると、余計に疲れる」

「手の込んだメニューに限って、子供が食べない。なんで?」

などなど、インスタの投稿やTwitterなどにも使えそうです。



2、お客様の頭に浮かぶ「ブレーキ」がわかれば、新商品作りに生かせる


ワークの2つめは、
「その時(1の状況で、商品サービスを知った時)
お客様の頭の中に浮かぶブレーキは?」

ブレーキ①「レシピ本はいっぱい持ってるけど、結局献立に悩む」

ブレーキ②「レシピがあっても、同じように作れない」

ブレーキ③「とにかく時間がないから、丁寧に料理できない」

ブレーキ④「家にある材料で作れないと困る」

ブレーキ⑤「めずらしい調味料は揃ってないよ」

hanaさんの回答より

たしかに、あるあるですね!

この1つ1つのブレーキに、対するこちら側(売り手側)の答えを書き出していくと、
お客様の背中をぐいっと押すことができます。

ブレーキ①「レシピ本はいっぱい持ってるけど、結局献立に悩む」
→レシピだけではなく、そのレシピをどう組み合わせるかもわかります。
献立に悩む時間と気力が節約できます。



ブレーキ②「レシピがあっても、同じように作れない」
→動画でくわしく手順やコツを解説。小学4年生の娘でも、動画を観て味を再現できました。

ブレーキ③「とにかく時間がないから、丁寧に料理できない」
→丁寧に時間をかけて作らなくてOK。どんな手順で取り組めば、スピーディに進むかを解説しています。

ブレーキ④「家にある材料で作れないと困る」
どの食材なら置き換えが可能かがわかるので、今家にある材料で作れます

ブレーキ⑤「めずらしい調味料は揃ってないよ」
スーパーで手に入る、一般的な調味料でできるレシピです。

hanaさんの回答に一部加筆しました


こうやって、ブレーキに対する回答を書き出してみると、
商品・サービスの紹介ページ(ランディングページ)に何を書けばいいかが見えていきます。

hanaさんは5つのブレーキをかいてくれましたが、この中で一番お客様たちが不安に思うのはどれか?を特定すれば、それを第1の訴求ポイントにすることもできます。



さらに!
こうやって、お客様の心に起こるブレーキがわかると、新商品の開発にも活かせます。

たとえば、
「レシピ本はいっぱい持ってるけど、結局献立に悩む」というブレーキ

私(さわらぎ)もよくこう思います。

レシピ本や、レシピサイト(動画)などは、たいてい、レシピが「一人前」「二人前」または「四人前」が定番。

うちなんかは、食べ盛りがいる五人家族なので、二人前や四人前のレシピを見てもうまく作れません。
(単純に材料を倍にしたとて、調味料や水の量がわからない。調味料や水の量がわかったとしても、調理時間や鍋の大きさなどで失敗したりする)

ここから考えていくと、

☑ 家族の人数や、子供の年齢、好き嫌い、体質や気になることを元に、個別で相談できるといい

ということが見えてきます。

今回のhanaさんの商品は「動画教材」でしたが、それにプラスアルファとして、

☑コンサル付きコース 
をつける、という案も出てきます。

または、
☑料理代行の人が、実際に作ってくれるプラン

☑家族の人数やお悩みに合わせて、毎週、献立を提案するプラン

なども考えられます。


ブレーキ②「レシピがあっても、同じように作れない」

に関しては

☑ レシピを見て、実際に作ったレポートや、アレンジレシピを動画購入者にアップしてもらうサイトを作る
(ハッシュタグを決めて、SNSに投稿してもらう仕組みを作っておくと、宣伝にもなる)

☑完成したレシピだけじゃなく、「レシピを考えた行程」を動画にして、商品を紹介してくれた人にプレゼントする

などなど、いろいろ考えられそうです。



以上、かんたんですが、
6月2日の記事
【商品・サービスが欲しくなる「シーン」を言葉にしてみよう】のワークを
集客や商品作りにどう活かすか?の解説でした。

みなさんも、ぜひ、ワークをして(頭で考えるのではなくて、書き出して)
そこから、集客や商品作りに活かしていってください。


hanaさんも受講してくれた、
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第4期を、2023年10月〜開催します。
お申し込みは、7月〜を予定しています。

詳細は、メルマガでお伝えします。


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