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【プチワーク・解説】あなたの好きな季節とその「理由」「エピソード」を教えて

毎週水曜日に、LINE公式アカウントで
「価値を言葉にする」プチワークをやっています。

私がお題を出して、皆さんが
それに回答。

月曜日に、回答の中から
いくつかをピックアップして
解説記事を書いています。
(今週は火曜日になってしまいました失礼)

先週のお題は、

あなたの「好きな季節」と
その「理由」

そして「その季節に関する
エピソード」
を教えてください。


でした。


ロジカルに「理由」を伝え、
情緒的に「エピソード」を伝えられたら最強




自分の意見を人に伝えるときは、
「理由」と「エピソード」を
どちらも入れると、
グッと伝わりやすくなります。


理由があるから、説得力が生まれ、
エピソードがあるから、イメージが膨らむのです。


人は、
頭ではわかっているけど、気持ちが動かない。
感情は動かされたけど、納得できない。

どちかであると、行動できない。

ロジカルに伝えることで、納得してもらい、
情緒的に伝えることで、感情を動かすことができます。

皆さんの送ってくれた例文を見てみましょう。

(今回も、ご参加ありがとうございます!)

まずは、Hさん。


わたしの好きな季節は夏です!

ここ10年ほど毎年8月になれば
必ず夏の甲子園球場に足を運んで高校野球をひとり観戦します。

わたしも遠い昔の高校時代、野球部に入り、甲子園を夢見ながら朝から晩まで練習に明け暮れました。

そんな憧れの夏の甲子園。自分の青春時代を振り返りながら、高校球児の熱戦を間近で観る!
わたしの夏のサイコーの楽しみです!!

これは、「理由」がなく、「エピソード」だけを語っているパターン。
楽しい雰囲気は伝わってきますが、「納得感」は少ないかも。

なぜ、夏が好きなのか、という理由を先に書いて、
そのあと、甲子園のエピソードを入れると、文章自体の説得力が高まります。

ちなみに、「毎年8月になると必ず甲子園球場に行く」のくだりは、
Hさんがどこに住んでいるのか(たとえば、甲子園の近くなのか、関東とか遠くからわざわざ行くのか)が見えるとよりイメージが広がりますし、
今年も、3回行きました。みたいに、数字を入れたり、具体的にどの試合がどうよかった、みたいな話を入れるのも、よりイメージが広がります。



続いて、Nさん。

あなたの「好きな季節」と
その「理由」

「冬」
子供の頃は東北南部に住んでいました。雪はそんなにたくさん降る地域ではなかったので、雪が降るのが楽しみでした⛄️
雪だるま作り、たくさん降ったらかまくら作り、雪合戦したり、少ないときは、凍らせてスケート出来るようにしたり、近所の子たち(昔だから、20人くらい)で楽しく遊んでました。

「夏」
上の子が小さい頃、淡路島へ遊びに行きました。
とても透明な、綺麗な海で、泳いでいると、小さな魚がいっぱい。コブダイなんかがいっぱいいたような。背中が真っ黒に焼けるほど、夢中で魚と一緒に泳いでました。

こちらも、「理由」がなく「エピソードのみ」です。
エピソードから、イメージは広がりますが、「なぜ好きなのか」は伝わってこない。
エピソードの前に「理由」を入れると、文章の印象は変わります。


好きな季節は紅葉の秋。

理由は、紅葉の色の移り変わりで季節を感じ、心にアクセントを打つことができるから。

京都市内の会社に勤務している。朝と夕方に、京都駅近くにある東本願寺の前を通る。東本願寺前には樹木があり、緑色から紅葉の朱色へと色がグラデーションするかのように移り変わる。
心が疲れているときに、ふと樹木をみて、色の変化を楽しむことで、心にアクセントが入る。疲れていた心に、朱色のアクセント。これが3分咲きだったり、5分咲きだったら、見頃だったり。毎日の往復の通勤タイムに色を添えてくれますね。

Nさんのこちらの文章は、「理由」がはっきり書いてあります。
理由の後に続くエピソードが、より鮮明に心に入ってきます。

私も京都で働いていたことがあるので、情景が浮かびます。
同じ情景を見たことない人でも、
「ああ、そういえば自分も、疲れている時は、木の色の移り変わりを見たりしているなぁ」みたいに、全く同じじゃないけれど、その気持ちはわかる、という共感が生まれます。

紅葉のことをあえて「3分咲き」「5分咲き」と桜のように例えているのも面白いですね。

心にアクセントを打つ、という表現も詩的です。

理由では、「秋が好きな理由は、心にアクセントを打てるからです」だけを言って、紅葉の話、季節の移り変わりを色で感じる話は、エピソードで語る方が、より次が知りたい、と人を惹きつけることができます。

「好きな季節」


「理由」
とにかく暑いのが苦手なので、気候の面では夏以外が好きですが、特に春と秋の、エアコンや暖房なしで過ごせる快適さが心地よく、服装のみで体温調整をする健全さが何物にも代え難いです。

その中で、暑さから解放されてやっと涼しくなり、食べ物も美味しくなる秋も捨てがたいのですが、どうにも侘しさがあり、物悲しくなることがあります。10代の頃の初めての失恋が11月だったことと関係しているかもしれません。

その点、春は、花粉症の煩わしさこそありますが、新しい年度が始まるワクワク感があり、気持ち新たに目標などを立てて、上向きな気持ちになれる季節です。
また、息子2人が5月生まれなこともあり、新緑の季節に、毎年無事に誕生日を迎えられることに、瑞々しい感動があります。

そんな理由で、私は、春が一番好きだなと感じます。

Hさんのこちらの文章、
これはどちらかというと、「理由」だけが述べられていて、エピソードがない感じです。

とにかく暑いのが苦手なので、気候の面では夏以外が好きですが、特に春と秋の、

その中で、暑さから解放されてやっと涼しくなり、食べ物も美味しくなる秋も捨てがたいのですが、どうにも侘しさがあり、物悲しくなることがあります。10代の頃の初めての失恋が11月だったことと関係しているかもしれません。

その点、春は、花粉症の煩わしさこそありますが、

この辺りは、本題と関係ないので、全部消すといいかも。
「〜〜〜なんですけど」「〜〜〜も〜〜〜なんですけど」と不要な前置きが長くなると、読者は何が言いたいか分からなくなってしまいます。

結局、何が「理由」で、どんな「エピソード」があったのか、この文章から掴むのは、なかなか難しいです。

不要な前置きで勝負しようとせず、本題のテーマで勝負したいものですね。


「好きな季節」
 夏
「理由」
色んなことが感じやすくなるから。
例えばトマトやきゅうりなどの色が鮮やかに見える。クーラーのきいた部屋に入ると、気持ちいいひんやり感がある、といった、五感がくっきりする感じ。

「その季節に関するエピソード」
 子供の頃、お風呂から上がって、サラサラのタオルケットが敷かれた布団の上に寝転がった時、すごく気持ちよかった。寝転がると、からだがそこに吸い込まれるような感じで、何の不安もなく、いつの間にか寝ていた。

こちらも、「理由」と「エピソード」がそれぞれ明確に書いてあるので、納得できるし、イメージが広がります。気持ち良さ、瑞々しさまで伝わってきますね!

欲を言えば、「いろんなことが鮮やかに見える」「五感がくっきりする」を踏まえた上で、
タオルケットに寝転ぶ心地よさを書けると、さらにグッドかも。
(きっと、タオルケットの心地よさも、五感がくっきりすることが言いたいんだと思いますが、この書き方だと、理由とエピソードのつながりが薄く感じます)





参加してくださった皆さま、ありがとうございました!!
これに懲りずに、言語化の練習、していきましょう〜!



みなさんは、どの「理由とエピソード」が、いいなと思いましたか?
ぜひ、コメントで教えてください。


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