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ハード系パンに目覚めた日


小竹向原の「まちのパーラー」に行った。


私は、パン屋に行ったら大体菓子パンや惣菜パンを買うので、プレーンなパン、なおかつハード系のパンを選ぶことはあまりないし、
カフェのセットでついてくるパンも、大体ハード系は1種類しかない。
だから、ハード系パンの経験値は案外低い方だ。

けれど、「パーラー江古田」のハード系パンを食べられるここのカフェは、ハード系パンの美味しさとその深さに気づかせてくれた。
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セットで付いてくるパンは、ハード系のみ。
バゲットやカンパーニュ、無花果やくるみが入ったパン。友達のパンセットには、フォカッチャや、ピスタチオやクランベリーが入ったパンなどが付いていた。


こういうときはシェアしてなんぼ。

結局5種類のハード系パンを食べた。


ドライフルーツやナッツが入っていない、ノーマルなハード系パンの食べ比べは初めてだった(気がする)。


そもそも「ハード系パンを食べたい!」と思って行ったわけではなく、
「友達の家に近くて孤独のグルメに出ていたから」という理由で行ったから、このカフェがハード系パンが売りなお店だとは知らなかった。

だから、2つ目のパンを食べるときに、やっと皿の上にハード系パンが数種類あるということに気づいて、
「ハード系パンの食べ比べができるじゃん!」となった(遅っ)

実際に食べてみると、
甘みがあるものや酸味を感じるものなど、本当に様々で、噛めば噛むほど味わいがどんどん口の中に広がっていく。

本当に「噛めば噛むほど」に美味しくて、
これこそがハード系パンの魅力の1つなんだと学んだ。
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ハード系パンで、こんなに味の違いを感じたのは初めてで、本当に嬉しかった。

詳しいことは分からないけれど、きっと小麦の種類や、他の材料との比率、発酵時間などなど、色んなことを計算して作られていて、納得できる味を生み出すまでに相当な時間がかけられている。

ちょっとした違いで「甘み」や「酸味」といった全く別の味覚が引き出されていて、
それに気づけた私はその日、パンの奥深さに感動して、本当に心が幸せで満ち溢れた。
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だから、他のハード系パンも食べたくなって、「ごまパン」をテイクアウト。

帰り道、周りに人がいないことを確認し、この中に何度も顔を突っ込んでは、紙袋に閉じ込められたごまの香ばしい匂いを嗅いで、「んは〜っ!」と言って、また紙袋を閉じた。

家に帰ってからはやり放題。

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