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パズルな日々

最近日記を疎かにしている…理由はコレ。パズル
正式名称はジグソーパズル。パズル自体は謎解きの総称みたいなものだから正しくはないけど、パズル=で通じる。パズルのピースと言ったら皆あの凸凹した破片を思い浮かべるだろう。

きっかけは100円ショップ。お絵描きのための落書き帳を買いにいった時に見つけた。パッケージには脳トレや集中力を高めたい方に是非!と書かれている。正直、自分ではあまりやる気はしなかった。母親のボケ防止に買ってやろうみたいな気持ち。

年を取ると怖くなるのが認知症。元々クロスワードパズルとかを好んでいた(しかし自分では取れず最終的に自分頼りになる)ので、ジグソーパズルもできるだろうという甘い見込みだった。

100ピースや200ピースのパズルもあったが、名画や空よりは花が好きだろうとチョイスしてみたら、それが大きな誤りだった。

まず、写真を見て欲しい。ネモフィラ畑の写真なのだが、粗い解像度で縮小されている。それにパッケージ自体は小さいものだから本絵がほぼ参考にできないといっていい。つまりはフィーリングで解いていくしかない。

加えてパズルの形状の複雑さだ。2パターンだけのものならあまり考える必要はないのだが、数種類のパターンがあるだけではなく、その形も全部微妙に違う。絵柄を参考にできないので、このパズルの幅がきっちり揃うかで正解を導き出すのだ。

ただでさえ小さいピースにさらに複雑な形状、判別しづらい絵柄。

も~~~~~~~~~~~~~~~~~~馬鹿かと!!!!!!!!!

一つ一つを職人みたいな気持ちで解いていかないといけないのだ!!
最初に直線のピーズを集めて枠を作っていく作業の後が一番大変で、残り週百のピースをいちいちくっつけて可能性を探るゲームなのだ。

母はそうそうに挫折し(そもそも老眼・それでもやりたがる)
取り残された私と姉がこの極悪パズルを解いていくことになった。
まさにミッションインポッシブル。こんなん心と体に悪い。

それなのにパズルは一度始めると抜け出せなくなる。
探す・当てはめる・揃えていくのストレスが発生するはずなのに、たった1つのピースをハメるだけで脳汁がドバドバ溢れ出してしまうのだ。

そして一時間・二時間・半日・一日と時間を費やしてしまう。
水分補給のジュースと糖分補給のためのお菓子をお供に作業に熱中してしまう。それで私はパズル沼に入り浸り数日間パズルしかしていなかった。だから日記も書けなかった。パズルしかしていないんだもの。

はじめは目標が遠いのに、目に見えて完成が近づいていく快楽。隙間を埋めていく楽しさと達成感、ただ遊んでいるだけなのに自己肯定感が上がっていくのがわかる。ちょっと休憩に手を放してもまたパズルがやりたくなってくる。下手すると寝食も忘れてパズルに夢中になってしまう。

これは恐ろしいゲームだ!!だけど本当に集中力はついてきている気がする。パズルを解いている最中は本当に雑念が少ない。わざわざスマホを見ようとも思わないし、余計なことも考えない。だから病むこともない。

一対一で物事に向き合う時間がこんなに大事だったとは…
情報に毒されない自分だけの時間、マルチタスクに侵されない贅沢な時間。

虚無に限りなく近いクソみたいな100均のパズルありがとう。
でもこれが完成したらまた買ってしまいそうな気がする。
みんなもパズルを買ってバチクソにキレて欲しい。



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