チリーゴンザレス

もう何年も何年も前に買ったCD。ゴンザレスのSolo Piano。
何かを買った時になんとなくオマケ的にポチッとしたみたいな感じだったのですが、今ここにきていきなり私のど真ん中をバシバシ刺しまくってきています。買った当時ではなく今が私の聴きどきだったってことなのかなぁ。いづれにせよ、当時の私よ、よくぞポチッといてくれた！ありがとう（てゆーかオマケとか言ってなんと失礼な私！）。

ソロピアノというタイトルの通り、全編ピアノだけのとても静かなアルバムです。
とっても静か。と言ってもピアノコンサートで聴くような静けさとはまたちょっと違って、どこかで誰かが弾いているのがたまたま聴こえてきた、みたいな感じなのですよ。
もっと具体的に言うと、例えば自分がどこか外国の古いアパートメントに住んでいて、お茶を入れようとしてる時とか、本を読んでる時とか、洗濯物を干しているとか、なんでもない日常のふとした瞬間に『あ、誰かピアノ弾いてる…』みたいな感じで思わず手を止めて聴き入っちゃった的な。『この建物にピアノ弾きが住んでたのかー』なんて思いながらしばしその時間に酔いしれる。聴く自分も含めてまるっと映画の一コマぽくてなんかとてもいいのですよ。
中でもThe Touristという曲が特にお気に入りです。

で、そういえば私はピアノだけの曲ってやったことないなぁ、と。この曲ならゆったりしてるし速弾きもないから弾けるかなぁとイントロをマネして弾いてみようとしたら、

まったく弾けん！

まーそりゃそうです。じゃあせめてコードだけでも拾ってみるかーと思いきやこれも一筋縄ではいかなかったのだったのだった…。むむ。
実は私もようやくライブのスケジュールが立ちまして（まだ先ですが）、ならば一曲くらいピアノ曲のカバーもいいよなぁ〜などと軽々しく思ったのが愚かでした。えーん！

それにしてもこの曲はいったいどーなっとるんじゃろうか。おそらく探せば譜面は売ってるのだと思いますが私も妙にスイッチが入ってしまい、こうなったら一音たりとも逃さんぞ！と完コピを決行したのでした。ゼェゼェ！

やー、時間かかったなー。アルペジオは不規則だしほとんどがオクターブ超えだし（どういう弾き方するのかまったくわからん！）、倍音みたいなのも聴こえまくって『ちょっとこれ、連弾なんじゃないの〜？』と何度も疑いながら、でもタイトルはソロピアノだよなと思い直しズタボロながらもなんとか我が譜面が完成しましたよ。そして、

やはりまったく弾けん！

難しいよ！一小節ずつしか弾けないよぅ。なんでこんな音の並びなんじゃ！てゆーか手が倍大きくないと無理なんでないかー？ゴンザレスもしや巨大ハンド？？などとブーブー言いながら弾きやすいアルペジオに略して弾いてみるとちっともツボらないんですよね。なるほどー、ツボはこの辺かー。弾いているのか弾いてないのかわからない音もたくさんあるし、それらも含めてこれらが選び抜かれた一音一音なのだなーと激しく納得しながら一小節（しか弾けない！）ずつ吟味しております。

いつか弾けるようになりたいなぁ。

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昔AppleのCMで好きな曲があって、その作品作りに関わってるのがゴンザレスさん。そんな経緯で手を出したんだったっけな。
ちなみにこれがお気に入りだったCMソング。

かわいい曲だよね♪

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