今週のEC界隈よもやま話(2023/6/10)
今回の「EC界隈よもやま話」は、物流2024年問題は間近に迫る今、ECの送料問題を改めて考えてみたいと思います。
2024年問題とは
2024年4月1日から、トラックドライバーの働き方が見直され、時間外労働の上限規制が適用されます。
つまり、運送会社のドライバーさんは今までのように残業できなくなったり長距離輸送がしずらくなるので、オンラインショップの配達や運賃が打撃を受けるのでは?と言われている問題です。
Amazon、zozo、ユニクロレベルの大手企業になれば物流システムを自社で構築することは可能ですが、多くのオンラインショップは自社構築なんで不可能です。
楽天やYahoo!独自の物流システムへ加入しないと検索表示結果が下がってしまうロジックになってきているため、外部倉庫からECモールが運営する倉庫へ移すショップが増えています。
(これには賛否ありますが)
オンラインショップへの影響は?
物流コストの増加、商品到着の遅延、送料増加による売上や利益の減少、配送に関わる業務への時間が増えるなどが挙げられます。
ショップ側にとっては、なんと言っても「物流コストの増加」です。
再配達の割合は10%以上になると言われています。
これだけドライバーさんに負担がかかっているんですね。
オンラインショップとしてどんな対応ができるのでしょうか。
送料アップすればOKという問題でもありません。
ただでさえ、ユーザーは送料無料に慣れてきています。
大手モールが送料無料なのに、自社ECは1000円送料がかかるとなれば、自社ECからは足が遠のきます。
可能性として有効度が高いのは、
『メール便を増やす』
メール便は自宅のポストへ投函するので、再配達の概念がありません。
パッケージサイズでメール便NGになる商材も多いです。パッケージからだして中身だけ送るなどの対応をすると、送料も安くなります。
そのほかも色々考えてみたんですよ。
例えば「日時指定なしの配送パターン」と「日時指定有りの配送パターン」を作って、日時指定なしのパターンの送料下げるとか。
でもそれだと、安い方で頼んで後日配送業者に連絡して日時指定する人が増えそうだし、そんなことしたら逆に仕事増えるよな、とか。
オンラインショップと配送はセットなので、
できそうなことをどんどん行って、再配達の件数を減らしていきたいですね。
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