脳腫瘍のお陰で手に入れた「幸せ」
皮肉な話、22歳の誕生日、命を脅かす病の診断を受けて初めて「生きたい」と思い始めたと思う。
中学2年生で精神科医に「うつ病」と診断された。
毎日死にたい。辛い。苦しい。
今となれば中流階級で生まれ育った11歳そこらの女の子にどうやってそこまでの苦しみが生まれたのか不思議に思う。でもあの苦しみは本物だった。可能な事なら本当に消えてしまいたかった。
幼いながら「自分にはこんなに辛いと苦しむ資格はないはずなのに」と罪悪感に苦しんでいたのを思い出す。
簡単に見える「理由」もなく