隔離生活終了 | 中国隔離day21

隔離生活が終わった。

3週間。セミだったら3回死んでいる。
幸い私はセミではなかった為、結構楽しく健康に過ごすことができた。

私がホテルの部屋で1人過ごす間、世の中ではめまぐるしく色々な事が起きてたんだろうな。株価が上がったり下がったり、恋が始まったり終わったりした事だろう。

杭州に移動してからの7日間は、特にあっという間だった。(移動日も隔離期間に含まれるからというのもあるが)

壁一面の大きな窓からはホテルの駐車場を行き来する人々の様子がよく見える。

小学校の避難訓練以来見たことがない大きなサスマタをもった警備員のおじさんが何かを探してキョロキョロしていたり、着飾った感じのスカート姿なのに原付にまたがる女子がいたり、猫がいたり、飛行機がすごい近さで見えたり、朝っぱらから謎に打ち上げ花火が上がったりなど、なかなかエンタメ性のある窓だった。

非常に大きな窓で、かつ私の部屋は2階だったので、いつ警備員のおじさんと目が合うかヒヤヒヤした。

窓はうっすらフィルムがかっているように見えるので、中から外は見えるけど外から中は見えないマジックミラー的な感じになっている気がするが、ただ汚れているだけの可能性も拭えない。外から丸見えだったら…と思うと最初の頃は落ち着かなかった。

しかし仮に丸見えだったとしても、これから一生会わないであろう人達に変な奴だと思われてもまぁいいかという気持ちで途中からガンガン窓の前でトレーニングしたり練習したりした。

隔離が終わって外に出た時にどんな窓だったか確認しようと思っていたのだが、そんなことをする間もなく車に乗り込んだので、私のダンシングが駐車場に大公開されていたかどうかは結局分からずじまいだ。

自分でも意外だったのは、21日間で本を18冊読んだことだ。

主にエッセイや小説ばかりだったが、インスパイアされたおかげなのかnoteも想像してたよりたくさんの記事を書くことができた。

自分が思っていたより色々な人が読んでくれて、感想をくれたりするのは嬉しい。

noteでは決してカッコつけたり見栄を張ったりせずに、ダサいところもそのまま書こうと決めているので、note読んでるよ!と言って頂けると嬉しいと同時に心の中を見られているような恥ずかしい気分にもなる。

しかし、私のInstagramのストーリーズからわざわざリンクに飛んで、こうして訳のわからない素人文章を毎回1000字とか2000字も読んでくれている方々には、恥ずかしい部分や内面的な所もお見せしてもいいかなと思っている。

環境がトリッキーなことも大いに関係しているが今のところあまり苦なく書き続けられており、自分って文章書くの好きだったんだなということに気付いた。

そして、このように日々文章を書いたり、読書をしているうちにぼんやり興味を持ち始めたのは、自分の文章を書籍化するということである。

特に最近の中国での日記を紀行としてまとめたいなと思っている。

自分が書いた文章には自分の思い出も思想も何もかもが詰まっており、それを書籍という形でひとつにまとめる事ができたら、さぞかし素敵だろう。

そして、何十年後かに私のことを知らないどこかの若者が、たまたま手に取ったりなんかして、私の思いに共感したり、はたまたその少年少女の心の拠り所になれたりするかもしれないと思うとめちゃくちゃロマンチックやないか。
(私も20年以上前の本からすごく影響受けたり勇気をもらったりする事がよくある。)

文章を書き始めて3ヶ月の素人が、勘違いして何調子に乗ってんだよ?と思われるだろう。

全くもっておっしゃる通りである。
調子に乗るのもいい加減にしてほしい。

世の中には物書きになりたくて仕方なくてずっと努力している人がいるし、文章素人のダンサーが何言ってんだという話である。

しかし、ダンスでもそうだったが、多少調子に乗らないと頑張れない性分なのだ。

褒められると調子に乗って頑張っちゃうタイプのなのである。

と、同時に熱しやすく冷めやすくもある為、引っ込みがつなかいようにするために今このように宣言したという訳だ。

というわけで、試しに自主出版について調べてみたりしたが、本を作るのにこんなにお金がかかるなんて知らなかった。ワクワクニヤニヤしながら検索した自主出版についてのWebサイトも、閉じる頃には真顔になっていた。

しかし今はKindleでの出版なら誰でも簡単にできるという時代。Kindleでもいいし、あとはZINEのような形でもいいし、クラウドファンディングという手もあるし、方法は帰国してからゆっくり考えたらいい。

とにかく日本に帰国するその日まで、文章を書き続けていくというのが目標である。

こいつ最近更新が止まってるな、と思ったときは、ぜひお尻をたたいていただければなと思う。できれば調子に乗らせる方向で…

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